【100】
「四月八日は釈迦の誕生日でね。仏教のクリスマスのようなもので、花御堂といって花をいっぱい飾った御堂のなかのお釈迦さんに甘茶をかけて祝うんですが、都会のおおきな寺はブラスバンドを先導に、一山の僧侶が花まつり用の色鮮やかな衣や袈裟をつけ、おみこしのようにした花御堂をかついだお稚児さんなど、華やかなパレードをする寺もあります。『奥三河の花まつり』はそういう定例化した行事じゃない素朴な抒情があるんじゃないかと思ったんですよ」
「そうなんですか」
真祐美は知らなかった。
だが、いわれてみると、足助は寺の多い町であった。香積寺は別格だが、旧市街の山寄りに普光寺、宗恩寺、慶安寺などが並んでいて、宮之原のいう花まつりの似合いそうな町であった。
車は名古屋の市街地を抜け、猿投グリーンロードにはいった。
グリーンロードは車の流れが順調だった。
国道153号線が混んでいるときは、合流地点のひとつ手前の枝下インターで降りて、矢作川に沿って迂回する道をとれと電光掲示板が誘導するのだが、それもでていなかった。
国道153号線にはいると、いくらか車が混んできたが、渋滞とまではいかず、足助の町の入口にさしかかった。
「警察へ行きます?」
【译文】
“因为四月八日是释迦牟尼的诞辰。就像佛教的圣诞节一样,叫做‘花御堂’,给装饰满鲜花的佛堂中的释迦牟尼像撒上甜茶以示庆祝。城市中的大寺庙中,有的寺庙会举行华丽的盛装游行,其中有引领队伍的铜管乐队,一众身穿鲜艳花祭用衣和袈裟的僧侣,还有肩扛像神轿一样的花御堂的童男童女等等,不一而足。我觉得‘奥三河花祭’并不是那种例行公式化的活动,而是蕴含着素材的抒情思想。”
“是么。”
真祐美对此一无所知。
不过,听宫之原这么一说,足助确实是寺庙众多的城镇。虽然香积寺是一个特例,旧街区靠山的地方修建着普光寺、宗恩寺、庆安寺等寺庙,这似乎是一个适合举办宫之原所说的花祭的城镇。
轿车穿过名古屋市区,进入猿投绿色公路。
绿色公路的车流顺畅。
当国道153号线出现拥堵的时候,高速电子屏就会打出引导信息,提示车辆在汇合点前面的枝下出入口下高速,沿矢作川绕道,但今天并没有显示出这些信息。
进入国道153号线时,虽然车辆多少有些拥挤,但也算不上是堵车,因此真祐美的车子顺利地来到足助镇的入口。
请老师看一下。
低头做事