【158】
「恒川さんに何を聞くんですか」
真祐美は車をスタートさせ、宮之原にたずねた。
いくらか声が弾んでいたかもしれない。
探偵の真似事がおもしろくなっていた。
もちろん、それは宮之原のお供をしているからなのは承知しているが、昨日と今日の二日間でいろんなことが分かった。
父が公団の秘密に関わっていたのは胸が痛むが、オブジェだと信じていたあの大金庫に五億円の札束が隠されていた。
泥棒の苫米地がその五億円を盗みだした。
そう聞くと、宮之原は即座に、苫米地に教えた者がいると指摘した。
あの大金庫に五億円もの大金がはいっていたことを知っている人物はかぎられている。
その人物は誰と誰で、なんのために苫米地に教えたのか。
いまのところ、捜査の焦点はそこに絞られている。
「足助高原荘のような保養所に裏金が隠されている。そのことが公団内部でどの程度、知られているのか。つまり、公然の秘密なのか、絶対の秘密なのか。それを聞きたいんです」
「絶対の秘密なんじゃないですか」
【译文】
“要问恒川什么问题呢?”
真祐美启动车的时候,向宫之原问道。
声音或许多少有些激动。
模仿侦探的事情变得有趣起来了。
当然,真祐美承认那是因为有宫之原的陪同,但昨天和今天的这两天里确实知道了很多。
虽然父亲与公团的秘密有关联这事让真祐美感到心痛,但一直相信那个只是装饰品的大保险柜里面却藏着五亿日元。
小偷苫米地把五亿日元偷了出去。
当一听说这样,宫之原立马就指出是有人告诉苫米地的。
而且知道那个大保险柜里放着五亿巨款的人很少。
他们是谁,为什么会告诉苫米地。
现在调查的焦点范围缩小到这一点。
“足助高原庄那样的保养所里藏着秘密资金。这件事在公团内部有多少人知道。也就是说这是公开的秘密还是绝对的秘密呢。我想问这个。”
“难道不是绝对的秘密吗?”
请老师看一下。
低头做事