【179】
手紙にはたまたま出張で来たように書いてあるが、ほんとうはこれ以上、捜査をされると困るから、説得に来たのではないか。
そう考えたとき、チャイムが鳴った。
真祐美は飛びあがりそうになったが、足音をひそめて玄関へ歩み寄ると、息を殺してドアスコープを覗いた。
サングラスをかけた男が立っていた。
直感的に昨夜、車で尾行したのは、この男ではないかと思った。
そのとき、気がついたのだが、ドアの鍵をかけてなかった。さっき、拾いあげた封書が南条だったのに驚いて、鍵をかけ忘れたのだ。
いけない!
真祐美は鳥肌が立つのを覚え、あわてて鍵をかけた。金属の音がした。男はチャイムをつづけて押し、それだけではすまないと考えたのかドアを叩いた。
真祐美は凍った。
鍵をかけたから、いますぐ侵入される恐れはないが、昨夜、尾行した男だとすると、このあと何をされるか分かったものではない。そう思った途端、真祐美の頭のなかは真っ白になった。
真っ白になった頭のなかで、いくつもの思いが交錯した。
この部屋からでることができなくなるのではないか。
【译文】
虽然在信上写着像是碰巧因出差才过来似的,其实上不仅如此,如果遭到警方调查情况会非常棘手,所以是劝说来了。
正当这样想的时候,门铃响了。
真祐美都快要跳起来了,但还是静悄悄地走近玄关,屏住呼吸朝猫眼里观望。
一个戴着墨镜的男人站在门口。
直觉认为昨天晚上开车跟踪的是否就是这个男人。
那时候,注意到门并没有上锁。刚才,捡起信封发现是南条写的而感到惊讶,于是忘记锁门了。
糟糕!
真祐美感到汗毛直竖,慌慌张张地上了锁。锁芯发出金属的声音。男人不断地按着门铃,可能是觉得这样还不够于是敲起了门。
真祐美仿佛冰冻住了。
由于已经上锁了,所以现在没有被闯入的风险了,可是,如果是昨天那个跟踪的男人的话,接下来不知道他会做出什么事情来。一这样想,真祐美的脑海又变得一片空白。
一片空白的大脑里,有很多思绪交织在一起。
现在不无法从这个房门跑出去了吗?
请老师看一下。
低头做事