【汤河原】【122】
(おや?)
と、思ったのは、カップルが、近づきながら、つないでいる手を放したことだった。
夕暮れの中でも顔立ちがわかるまで近づいた瞬間だった。
男の右手が、素早く動いた。その先に、キラリと光るものが見えた。
(ナイフ!)
と、思った瞬間、小早川は、反射的に、指で、相手に向って、煙草をはじき飛ばしていた。
赤い火のついた煙草が、男に向つて、飛んでいく。同時に、男の持つナイフの先が、小早川の左腕の上膊部を切り裂いた。
二人が、小さい呻き声をあげた。
男は、ナイフを川に投げ捨て、片手で眼をふさいで、よろめいた。が、そのまま、歩いて行く。
連れの女が、あわてて、その後を追った。
小早川は、右手で、手すりにつかまった。
左腕は、ほとんど痛みを感じないのに、手首から、血が、惨み出てきている。
泉巡査が、飛んできた。
「すぐ、救急車を呼びます」
「救急車?」
と、小早川は、おうむ返しにいってから、
「そうだな。呼んでくれ」
と、応じた。
少しずつ、痛みが、意識されだした。
上衣の袖の上部が、鋭く切り裂かれているのが見えた。
五、六分して、救急車のサイレンが、聞こえてきた。
小早川が、救急車で運ばれたのは、奥湯河原の入口にある厚生年金病院だった。
すぐ、止血処置が、とられた。
【译文】
“嗯?”
小早川心下狐疑,那对情侣一边靠近一边放开原先牵在一起的手。
就在他们靠近到在黄昏中也能看清对方容貌的那一瞬间。
男人的右手迅速地动着。他手上可以看到闪闪发光的东西。
“是刀!”
意识到这一点的瞬间,小早川条件反射地用手指把香烟弹向对方。
带着红色火星的香烟朝着男人飞去。同时,男人手持的小刀的刀尖割破了小早川的左上手臂。
两人都发出小呻吟声。
男把小刀扔进了河里,一只手挡着眼睛,踉踉跄跄的。但是,就这样走开了。
一起的那个女人连忙追了上去。
小早川用右手抓住了扶手。
左手臂几乎没感到痛,但是从手腕处鲜血渗了出来。
泉巡查飞快地跑了出来。
“马上叫救护车。”
“救护车?”
小早川鹦鹉学舌地说道,接着又回应道:“是啊。请帮我叫一下。”
痛感渐渐地被感知到了。
上衣袖的上半部分,可以看到被锋利地割开了。
过了五六分钟,就听到了救护车的警报声。
小早川被救护车送到了位于里
请老师看一下。
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本帖子最后于 2024/4/11 23:22:11 编辑 ]
低头做事