「さようです、光彦さんに、ひとつ、この件について調べていただこうと思いましてな。それで……」
「だめだめ、だめですよあの子は。あの子はいけません。だめです、ぜんぜんだめですわよ」
雪江はバナナの叩き売りのように「だめ」の大安売りをした。
「なぜですかな、よろしいではありませんか?光彦さんなら、べつに要職に就いておられるわけでもなし、汚職まがいの職権乱用を疑われる立場でもなし、それこそ誰に気兼ねなく、相談に乗っていただけると思って参ったのだが、いけませんかな」
「それですからね、そこがいけませんでしょうに」
雪江は情けない顔になった。
「和尚様ですから、手前どもの恥を申し上げますけれど、光彦はまだ要職どころか、まともな仕事にも就かずにおりますし、嫁探しさえ独りでは出来ないような体たらくでございましょう。取り柄といえば、暇を持て余しているくらいのものです。とてもとても、和尚様のご用は務まりませんし、まかり間違えば陽一郎の足を引っ張るようなことをいたしかねませんもの」
「驚きましたなあ。光彦さんはなかなかの名探偵とお聞きしたが」
「とんでもございません、いけませんわよ」
雪江はいちだんと声を張り上げた。
“正是,我想先拜托光彦调查一下这件事情,然后……”
“不行不行,那孩子怎么行。他做不了。不行,这件事是绝对不行的。”
雪江像是卖红薯的小贩似的吆喝:“‘不行’便宜卖啦!”。
“为什么啊,这不是很方便吗?光彦的话,又不是让他去什么紧要职位,也不会让他处于被怀疑是形同渎职的乱用职权的处境。我本以为谁都能欣然接受,所以才登门请求详谈,原来不行啊。”
“原来是这样啊,那恐怕也不行——”
雪江露出为难的表情。
“话说到这儿,就难免要对和尚师父说说我们家的家丑。光彦不光不是身处要职,甚至连个正经工作都没有,连找媳妇这件事都要别人替他操心。如果说有什么优点的话,那也就是闲吧。所以说实在不能给和尚师父帮上忙。他一不小心搞错了的话,难免会生出事来,拖了阳一郎的后腿。”
“这就奇了,我可是听说光彦是相当出色的名侦探呢。”
“这完全是不存在的,根本就不行啊。”
雪江提高了声调。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……