弓岡の尾道行きは単独行だった。少なくとも家族はそう思っていたそうである。
「 5月3日に、競馬から帰ってきて、突然、尾道へ行くって言って、その二日後に出かけたんです。何をしに行くのって訊いても、はっきりしたことは言わないんですよね。子どもの日で、息子を遊びに連れて行く約束だったし、それでなくとも、ゴールデンウィークの真っ最中でしょう、ことに、5月5日のくらやみ祭りの当日で、一年中で一番お酒の注文が殺到して思えば、泣いてでも引き止めりゃ良かったけど……」
「独りで行ったというのは、間違いないでしょうか?」
木元が訊いた。
「間違いないって……主人がそう言っていたのですから」
「女性と一緒に行った、ということはありませんか?」
田原は訊きにくいことをズバリと訊いた。
「うちのは女遊びはしない人でしたけど、でも正直言って、絶対になかったかどうかは分かりません」
「それらしい気配は、何も感じなかったのですか?」
「ええ、感じませんでした……ただ、出がけに、「カネのことで……」と、チラッと言ったみたいでしたけど」
弓冈的尾道之行是独自一人去的——至少他家里人是这么认为的。
“ 5月3号的时候,他从赛马场回来,突然说自己要去尾道,两天之后就出门了。我问他要去干什么,他也是支支吾吾的。本来约定在儿童节带儿子出去玩的,要是没发生这种事,应该会黄金周的第四天去吧。还有,我要是考虑到5月5号暗黑祭当天是一年里面酒水最畅销的时候,每年的这一天都会忙得不可开交,那我就是坐在地上哭也要让他留下来,如果把他劝住就好了……”
“你能确定他是一个人走的吗?”
木元问道。
“确定吧……当家的是这么说的。”
“有没有可能是和别的女人一起走的?”
田原张嘴就问出了这种不合时宜的话。
“我家那位不是花心的主,但是说真的,也不是完全没有可能。”
“那关于这方面,有没有察觉到他有什么异常?”
“这个啊,没感觉到……对了,临走之前,他好像是说了一句‘要去搞钱’。”
先生の教えをお願い致します。
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本帖子最后于 2025/1/10 14:39:37 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……