【101】
「警察へ行きます?」
真祐美がたずね、
「いや、足助高原荘へ行ってください」
宮之原はこたえた。
真祐美はうなずいて、足助八幡宮と町役場のまえをとおり抜け、巴橋をわたった。
「いい町ですね」
宮之原が左右をみまわしていった。
橋の右手が香嵐渓、左斜め先には町の入口をしめす常夜灯が立っている。
秋の冴えた日差しが飯盛山の斜めうえから降りそそぎ、巴川沿いの紅葉が燃え立つような鮮やかさをみせていた。
真祐美は車を右折させ、足助高原荘の入口をはいった。
「凄い保養所ですね」
宮之原が驚き顔でいった。
北陸の豪農の屋敷を移築した高原荘は、紅葉の山をバックにすると、ひときわ映えて感じる。
車の音を聞きつけて吉岡幸恵が出迎え、真祐美だと気づくと渋い顔になった。
このまえ来てから三ヵ月近くすぎている。そのあいだに原口の事件があり、ジイさんこと山田陽一の出頭で、愛知県警は捜査の終結を宣言した。
【译文】
“要去警察署吗?”
真祐美问道。
“不,请去足助高原庄吧。”
宫之原回答道。
真祐美点点头,车子穿过足助八幡宫和镇公所,并开过了巴桥。
“真是一个好城市啊。”
宫之原环视左右说道。
桥的右边是香岚溪,左斜前方立着象征城镇入口的常夜灯。
秋天明亮的日光斜晒在饭盛山上,巴川河畔的红叶红胜于火,看起来鲜艳夺目。
真祐美将车子右转,进入足助高原庄的入口。
“保养所真气派啊。”
宫之原惊讶地说道。
迁移了北陆富农宅院的高原庄,在红叶之山的映衬下,显得非常醒目。
听到汽车声音的吉冈幸惠出来迎接,当注意到是真祐美时脸色变得难看起来。
之此过来已有将近三个月。那期间发生了原口遇害的事件,老爹即山田阳一自首,爱知县警宣布搜查终止。
请老师看一下。
低头做事