【221】
宮之原が雨宮ありさと会って、守屋のいうことが事実かどうか、確認しようとしていた。
守屋は雨宮ありさにたのまれて、真祐美を尾行したというが、それが嘘だった場合、一連の事件の黒幕が明らかになる。
南条はなんとしても雨宮ありさを宮之原に会わせるわけにはいかなかった。
「きみには話していなかったが、一昨日(おととい)から岬さんに尾行がついた。高速道路公団の名古屋建設局の係長で守屋倫明という男だ……」
宮之原は守屋を取り押さえた経緯と、偽の南条の手紙が真祐美のマンションに投げ込まれていたことを話した。
「しかし、それはなんのためです?」
富永には理解がいかなかったようだ。
無理もない。真祐美は一昨日の朝から宮之原と一緒に行動して、一部始終を目でみ、耳で聞いているが、富永はそれを知らないのだ。
そもそも、この事件にはいくつかのキーポイントがあった。
なかでも、泥棒の苫米地がトランクなり風呂敷なり、五億円の入れ物を持って足助高原荘へはいったことが重要であった。
入れ物を持ってしのび込んだのは五億円があることを、事前に知っていたからだ。
【译文】
宫之原与雨宫有纱见面想确定守屋的言是否属实。
如果守屋是受雨宫有纱委托而跟踪真祐美的说法是一个谎言的话,那么一连串的事件黑幕就明朗了。
南条说什么也不能让雨宫有纱与宫之原见面的。
“有一件没跟你说,前天开始有一名男子跟踪了岬小姐。他是高速公路公团名古屋建设局的股长守屋伦明……”
宫之原还说了制伏守屋的经过,将伪造的南条信件投入真祐美的公寓。
“但是,这是为了什么呢?”
富永好像不能理解。
这情有可原。真祐美从前天早上开始与宫之原一同行动,目睹和耳闻了整个过程,富永则对此一无所知。
原本在这个事件中有若干个关键点。
其中,小偷苫米地带着无管是皮箱也好或者是包袱皮也罢,总之是能装下五亿日元的容器摸进了足助高原庄,这一点很重要。
之所以带着容器进去是因为事前已经知道有五亿日元的存在。
请老师看一下。
低头做事