【252】
[これはできる条件が整っていた。雨宮さんが永淵組の原口と親しかった。原口の知り合いのこそ泥に、大金庫のなかに納まっている金額と、ダイヤル番号を教えるだけでよかったからだ」
宮之原は恒川と南条をみつめてつづけた。
「泥棒の苫米地は成功した。本来なら五億円の裏金が暴露され、公団は慌てふためいたはずだが、柾木支配人の冷静な処置と南条部長の警察への裏工作のため、手提げ金庫ひとつ盗まれただけで処理されてしまった」
真祐美はうなずいた。
「しかも、泥棒の苫米地がいい気になって、盗んだ金で豪遊を始めた。今度は恒川さんが慌てたんじやないですか」
宮之原は恒川に話を振った。
「はい。慌てました。本来なら泥棒が警察に捕まってほしいところですが、南条部長が裏工作をしているのです。捕まっても五億円のことは表沙汰にならずに終わってしまいます。それでは何のために足助高原荘へはいらせたのか、意味がありません」
「それで、雨宮さんが原口を突っついたのですね。突っつかれた原口は泥棒の苫米地を脅し、東京へ逃げさせたうえで取り押さえた。五億円を取りあげ、苫米地を殺害したうえ富士の裾野の樹海に遺棄したのです」
恒川は肩で息をついた。
【译文】
“这个条件已经具备了,因为雨宫小姐和永渊组的原口关系亲密,只要把大保险柜里的金额和拨号盘密码告诉原口认识的小偷就行了。”
宫之原看着恒川和南条,继续说道:
“小偷的苫米地成功了。本来五亿日元的秘密资金暴露后,公团应该惊慌失措,但由于柾木经理的冷静处理和南条部长对警方的幕后工作,这事情以只是失窃了一个手提箱被处理掉了。”
真祐美点点头。
“而且,小偷苫米地沾沾自喜,还用偷来的钱挥霍了起来。这次恒川先生不是慌了吗?”
宫之原把话题转向恒川。
“是的,我慌了。本来我希望警察能抓到小偷,但是南条部长在幕后做着工作,就算抓到,五亿日元的事情也不会公开就结束了。那么为什么要让他进足助高原庄,就没有意义了。”
“所以雨宫小姐言语顶撞了原口。被顶撞了的原口威胁小偷苫米地,迫使他逃到东京,然后把他抓了起来。他拿走了五亿日元,把苫米地杀害,然后把他遗弃在富士山边上的树海里。”
恒川叹了口气。
请老师看一下。
低头做事