【264】
善人は誰だろうか。
小悪党は泥棒の苫米地であった。中悪党は原口だと思う。大悪党は……。
政治家の窪田ではないか。
南条は大悪党まではいかないのでは……。
そう考えると、善人に思い当たった。
雨宮ありさであり、恒川であった。
振って湧いた災難のため、人生を変更させられた。
自分の意思でない人生の変更。真祐美がもし、そんな目に遭うとしたら、無理矢理、変更させた人物を一生恨みつづけるに違いない。
真祐美の胸のなかで『恋人よ』が疼くように鳴っている。
枯れ葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
【译文】
好人是谁?
小流氓是小偷苫米地。中流氓是原口。大流氓是……。
不就是政客窪田吗?
南条还不至于是大流氓……。
这样想的话,想到了好人。
雨宫有纱是好人,恒川也是好人。
由于突如其来的灾难,改变了他们的人生。
并不是自己意愿的人生改变。真祐美如果遭遇如此灾难,一定会一生痛恨强行改变自己人生的那个人。
《恋人啊》在真祐美的心中响起,令她感到隐隐作痛。
“枯叶散落的傍晚
诉说着来日的寒冷
在雨水毁坏的长椅上
连首谈情说爱的歌都没有”
请老师看一下。
低头做事