【汤河原】【166】
と、フロント係が、自慢そうに、いった。
小早川は、いったん、部屋に入ると、フロント係に、釣具を借りて、ホテルの持つマリーナまで、歩いて行った。
二隻のボートが、繋留されていた。
大きな外洋ヨットの方に、MASAMTIの名前が書かれていた。
三十九フィート艇である。
五、六人が、ゆったり 乗れるだろう。
小早川は近くの岸壁 に腰を下ろして、釣糸 を垂れた。
西陽が、眩しい。
サングラスをかけ、煙草に火をつけた。
それとなく 、問題の船を観察する。セーター姿の若い男が、キャビンから出て来て、甲板で、運動を始めた。
五、六分すると、今度は、三十代後半の感じの女が出て来た。
若い男が、すかさず 、折たたみ の椅子を、すすめて いる。
同じ乗組員という感じではなかった。
女主人に仕える 従業員の感じだった。彼女の前に、テーブルが置かれ、次に、四十代の船員が出て来て、その上に、ワインを置いた。
(金次は、女連れで、やって来たのか)
と、思いながら、小早川は、見ていた。
急に、誰かが、小早川の隣りに腰を下した。
見ると、近代ウイークリイの立花亜矢だった。
「やっぱり、ここだったわ」
と、亜矢が、いう。
「何しに 来たんだ?」
「何しにって、近代ウイークリイは、あなたと、六年前の事件をずっと、取材していくつもり。金次社長が、初島へ来たというんで、きっと、あなたも行くと思って、来てみたら、当たっていた」
【译文】
前台工作人员自豪地说道。
小早川暂时去了自己的房间,之后向前台工作人员借了钓具,步行到宾馆的船坞。
船坞内系泊着两条船。
一艘大的远洋游艇上写着MASAMI的名字。
这是一艘三十九英尺的游艇。
可以容纳五、六个人吧。
小早川在近处的靠岸处坐下,放下鱼线。
夕阳非常刺眼。
小早川戴上墨镜,点上香烟。
暗中观察这艘可疑游艇。穿毛衣的年轻男人,从客舱走出来,在甲板上开始运动。
过了五,六分钟,现在一个三十五岁左右的女人出来了。
年轻男人立刻把折叠椅让给了女人。
感觉不是相同的乘组人员。
感觉是服侍女主人的员工。在她的面前放了一张桌子,接着,一个四十多岁的船员出来,把红酒放在桌子上。
“金次带了女伴来吗?”
小早川一边思考一边看着。
忽然,有人在小早川的旁边坐了下来。
定睛一看,原来是《近代周刊》的立花亚矢。
“果然在这里啊。”
亚矢说道。
“来这里干什么?”
“干什么,《近代周刊》是打算始终与你一起,采访六年前的事件。因为据说金次社长来初岛,我想,你一也会去,到这一看,我果然猜对了。”
请老师看一下。
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本帖子最后于 2024/11/9 23:57:03 编辑 ]
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