「もちろんです、それより島田さん、その名探偵というのだけはやめてもらえませんか。僕の探偵ごっこは褒められるようなものじゃないのです。それどころか、僕が事件に首を突っ込むたびに、おふくろさんを始め、家族中の顰蹙を買っているのですから」
  「ご謙遜、ご謙遜」
  島田は陽気に言いながら、車のドアを開けた。
  2人は車に乗ったが、島田はイグニッションキーを回さなかった。
  島田は横目で浅見を見た。何かし残したことがある――という顔であった。
  「浅見さん、これからどうします?このまま因島を引き上げていいのですか?」
  「ここの警察がどの程度、秘密主義かにもよるのですが」
  浅見は因島署の建物を仰いで、言った。
  「畑谷さんの供述内容と実況検分の内容がわかるとありがたいですね。それが無理なら、せめて松川さんと畑谷さんの本籍地だけでも教えてもらえないでしょうかねえ」
  「いいでしょう、聞いてみますよ」
  島田は言うより早くドアの外に飛び出して行った。そういう、すぐに行動に移すところが、いかにも新聞記者らしい。
  戻ってきたとき、島田はまるで凱旋将軍のように誇らしげに、右手を高々と上げ、メモをヒラヒラさせていた。
  “当然啦。另外,岛田先生,你能不能不要再叫我名侦探了?我的这些侦探过家家也不是什么值得称赞的东西。不光如此,每当我掺合进案子里的时候,我的家人们,特别是我的母亲,都很发愁我的不务正业。”
  “您太谦虚了。”
  岛田以开朗的语气说着,打开了车门。
  两人坐上了车,岛田却并没有发动汽车。
  岛田扭头看向浅见,一副什么事情没做完的表情:
  “浅见先生,我们下面怎么办?就这样离开因岛?”
  “这里的警察怎么说呢,保密原则贯彻得太到位了。”
  浅见抬头看向警察署大楼,说道,
  “不过,要是能得到畑谷先生的口供或者是警察们实地调查的内容,那会对我们很有帮助啊。要是不行的话,至少应该能告诉我们松川先生和畑谷先生的籍贯吧?”
  “应该可以吧,我去问问。”
  一句话还没说完,岛田就打开车门大步走出去了。这种雷厉风行的作风,还真是个新闻记者的样子。
  岛田回来的时候完全就是个凯旋将军的样子,骄傲地高高举起了右手,挥舞着手里的笔记。 
 先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……