【106】
「さあ……」
真祐美は首をかしげた。
金庫を廃棄処分にしたのは、泥棒にはいられるまえであった。
金庫は窃盗事件と関係がないわけだし、金庫があったこと自体、警察が知らなかったとしても不思議ではなかった。
だが、泥棒にはいられて一ヵ月半がすぎて、父が射殺された。
県警本部の富永は父の事件と泥棒に入られたことは関係があると睨んだ。となると、その時点で大金庫の有無を捜査し直してもよかったのではないか。
それに、大金庫を処分したのは父の柾木満雄であり、泥棒にはいられた被害届をだしたのも父であった。大金庫に関するかぎり、父は関係ないということはいえない。
「いいですよ。いまのところは大金庫が事件と関係してるわけでもないのですから……」
宮之原はそういい、
「ここまで来たついでに、足助の町をさーっとみていきますか」
と、真祐美をうながした。
真祐美は車をスタートさせた。
巴橋のたもとへでた。常夜灯が立っている交差点を真っ直ぐに進むと足助の旧市街で。最初の通りを右に曲がると、軒先の揃った家並みがつづき、その中ほどに昔の旅籠の面影を残す玉田屋旅館が、いまも営業している。
【译文】
“这……”
真祐美也疑惑不解。
把保险柜扔掉处理是在小偷进保养所之前的。
既然保险柜与盗窃事件无关,那么存在保险柜这事本身,警察对此并不知道也就不奇怪了。
但是,保养所遭窃过去一个半月后,父亲就被枪杀了。
县警总部的富永推测父亲的事件与遭贼存在关联。那样的话,在那个时候重新搜查大保险柜是否存在不就好了吗?
而且,处理大保险柜的是父亲柾木满雄,报案说遭贼了的也是父亲。只要是有关大保险柜的事情,就不能说和父亲没有关系。
“没关系。目前阶段大保险柜与事件并非有关系…..”
宫之原这样说道。
真祐美催促道:“来了这里,顺便快速去看一看足助的城市好吗?”
真祐美启动了车子。
汽车开到巴桥的旁边。如果径直开过常夜灯伫立的十字路口就来到了足助的旧市区。在最初的街道往右拐,房屋鳞次栉比,在差不多其中的地方还保留着古时旅馆痕迹的玉田屋旅馆,现在还在营业。
请老师看一下。
低头做事