【108】
百メートルほど進んで車をとめた。
ウィークディとはいうものの、紅葉のシーズン真っ盛りの足助で路上駐車するのは罰金ものだが、ここだけはとめないわけにいかなかった。
左側は土蔵造りの本屋さん『マンリン書店』。書店の横をはいる坂になった小道が『マンリン小路』その小路の両側は黒板塀と漆喰の白壁、土蔵造りの家が五十メートルほど奥までつづいている。
小路の入口には『足助山宗恩寺道』と彫った石の道標。マンリン書店の向かいは、これまた白い漆喰がまぶしい店先に『麺類』と染めた白い暖簾が風に揺れていた。
「足助にどうしてマリリンなんです?」
宮之原がたずねた。マリリンーモンローを連想したらしい。
「警部さん、【1】引っかかった。マリリンじゃなくて、マンリンです」
真祐美は軽く声をたてた。
「マンリン?」
「ええ。この本屋さん、万屋林右衛門さんっていうんです。ですから万林、マンリンなんです」
「むかしは塩問屋だったんですか」
「そうじゃないかしら」
たぶん、そうだと思うが、そこまでは取材していなかった。
【译文】
车子开了一百米左右停了下来。
虽说是工作日,但在红叶季节正处于全盛时期的足助,路上停车是要罚款的,因此只有停在这里。
左侧是仓库建筑风格的书店“MANLIN书店”。穿过书店旁边的坡道小路叫“MANLIN小路”,那条小路的两边是黑色板壁和石灰的白墙,仓库建筑风格的人家向里面连绵了五十多米。
小路入口刻着“足助山宗恩寺道”的石头路标。“MANLIN书店”的对面,这里又是白色石灰耀眼的店门口,印着“面类”字样的白色门帘随风飘动。
“为什么把足助叫玛丽莲?”
宫之原问道。他似乎联想到了玛丽莲•梦露。
“警部,搞错了。不是玛丽莲,是MANLIN。”
真祐美轻轻地提高了嗓门说道。
“MANLIN?”
“是的。这家书店的老板叫万屋林右卫门。简称万林,所以写成MANLIN。”
“以前是食盐批发商吗?
“应该不是吧。”
真祐美认为大概是的,但没有采访到那个程度。
请问老师,【1】【引っかかった】在这里是什么意思呢?
请老师看一下。
低头做事