【113】
アパートのまえは居住者用の駐車スペースになっていて、うららかな晩秋の日差しがいっぱいに降りそそいでいた。
「三回逮捕されていますが、たいした泥棒じやないですね。今度も盗んだ金は十五万円でした」
宮之原が話すと、それが引き水になったのか、
「あら、こんな札束をポケットへねじ込んで、でかけていって、その日は帰ってきませんでしたよ」
主婦は親指と人差し指で三センチほどの厚さをつくってみせた。
「いつです?」
「ですから、逃げていった四、五日まえ……」
主婦は目を輝かせた。
「逃げたのは七月の十七日でしたね」
宮之原が確認した。
「もう覚えてないけど……」
「足助高原荘へはいったのは十四日の深夜です。十七日の四、五日まえだと、高原荘へはいるまえだから、金はなかったはずだが……」
宮之原は首をひねった。
【译文】
公寓的前面改造成了住户的停车场,晒满了明媚的晚秋阳光。
“他被抓了三次了,也不是什么了不起的小偷啊。这次盗窃金额是十五万日元。”
宫之原这么一说,似乎起了引导作用,主妇说道:“啊呀,他把一捆钞票塞在口袋里就出去了,那天就没回来”,说着用拇指和食指做出三厘米左右厚度的动作。
“是什么时候呢?”
“也就是,逃走的四、五天前……”
主妇眼神发光地道。
“逃跑那天是七月十七日。”
宫之原确认说道。
“我已经不记得了……”
“潜入足助高原庄是十四日深夜。十七日的前四五天的话,那就是潜入高原庄的之前,钱就不在那里了……”
宫之原不解地说道。
请老师看一下。
低头做事