【121】
「でも、そんな大金、どこからでてきたんです?」
真祐美は目をみはった。
宮之原はほんのふた口ほどしか吸わなかった煙草を灰皿でもみ消し、あたらしい一本をつまみだして火をつけた。
「足助高原荘で大きな金庫を処分してますね。わかしはその金庫と関係があるように思うんです」
と、いった。
「そんな……。あの金庫はただのオブジェだったんです。父もそういってました」
真祐美はいい返した。
あの大金庫は実際には使われていなかった。だいいち、足助高原荘にそんな億という大金かあるわけがない。一日の売り上げが最高の日でも百万円に達しないのだ。
「苫米地ですが、まえに捕まったとき、鍵のかかった金庫を開けた犯歴があるんです」
宮之原はダスターコートのポケットから捜査報告書を取りだした。
「でも、あの金庫、むかしのダイヤル式でした。ダイヤル式ってのは番号を知らないと、開けることができないんじゃないですか」
「そうですが、それはちょっとこっちへ置いておきましょう。仮に足助高原荘の大金庫に数億円の現金がはいっていたとしたら......」
【译文】
“不过,那么多的钱是从哪里来的呢?”
真祐美睁大了眼睛说道。
宫之原把只吸了两大口的香烟掐灭在烟灰缸里,又抽出一根点着了火。
“足助高原庄把很大保险柜处理了吧。我觉得跟那个保险柜有关系。”
“怎么会……那个保险柜只是一个装饰的物件。父亲也是这样说的。”
真祐美回答道。
那个大保险柜实际上没有使用过。首先,足助高原庄不可能有那数以亿计的巨款。一天的营业额最高一天也不到百万日元。
“那个苫米地啊,之前抓到他的时候,曾有打开过上锁的保险柜前科的。”
宫之原从风衣的口袋里掏出搜查报告书。
“但是,那个保险柜,是老式的拨号码盘。如果不知道拨号码盘的号码,不就不能打开了吗?”
“是了,不过先这个问题放一边吧。假如足助高原庄的大保险柜里面放着数亿日元的现金的话……”
请老师看一下。
低头做事