【122】
「でも、苫米地がはいったときは、処分したあとで大金庫はなかったんじゃないですか。現に父が届けでて、現場を検証した警察も大金庫があったことを知らなかったんですから……」
「あったと仮定しての話ですが、苫米地は足助高原荘へしのび込んだ。金庫を開けて引っくり返りそうになった。金庫に札束がつまっていたんです」
「…………]
「足助高原荘の売り上げじゃないですね。つまっていたのはまったく性格の違う金だと思います。例えば高速道路公団の裏金のような……。高原荘はありのままを警察に届けるわけにはいかなかった。あなたのお父さんは公団の上層部、南条総務部長に急速、連絡をとり、どうすればよいか指示をもとめた。南条はとりあえず大金庫を処分し、そのうえで、警察に通報するよう指示した」
「でも、あの金庫を処分するのって、そんなに簡単にいかないんじゃないですか。クレーン車だって必要ですし……」
『だから、警察への通報をずらしたんじゃないですか』
「ずらす?」
真祐美は眉根をよせた。
深刻な話になってきた。
宮之原がドライブインのような店につけてくれといったのは、煙草が吸いたいからだけではなかったようだ。
【译文】
“但是,苫米地进去的时候,已经是处理了之后,大保险柜已经不在那里了不是吗。现在我父亲已经报案,查证现场的警察也不知道大保险柜的存在……”
“假如说存在的话,然后苫米地潜入了足助高原庄。打开了保险柜翻了个遍。里面堆满了整捆的现金。”
“……”
“那并不是足助高原庄的营业额。我认为装着的那些完全是性质不同的钱。比如说可能是高速公路公团的好处费之类的……高原庄不能如实地报告给警察的。您的父亲火速地与公团的上层也就是南条总务部长取得联系,请求指示如何处理好。南条命令先处理掉大保险柜,再向警察通报。”
“但是,处理那个保险柜,也并不是那么容易的不是吗。必须用到吊车的......”
“所以,与报警错开嘛。”
“错开时间?”
真祐美皱起了眉头。
事情沉重了起来。
宫之原之所以说要来路旁餐厅这样的店里,似乎并不仅仅是想抽香烟。
请老师看一下。
低头做事