【138】
真祐美は凍るような思いでふたりをみまもった。
緊迫した空気が男の全身から立ち昇っている。
真祐美にはそれが永遠にも匹敵するながい時間のように感じられたが、実際にはほんの数秒にも満たない瞬間だった。
男の姿勢から力が抜けた。
[女子大小路の丸仁ビルの三階に平仮名で「あまみや」いうバーがある。そこのママや」
と、いった。
「『あまみや』だね。違ってたら県警本部のマル暴を動員させるよ]
宮之原は笑いながらいった。
男は動じなかった。ほんとうのことを話したのだろう。
「ありがとう」
宮之原は背を向けた。
真祐美は男を凝視した。宮之原に飛びかかる姿勢をみせたら声をかけるつもりであった。
男は動かなかった。
宮之原は真祐美へ歩み寄ってくると、行きましょうというように顎をしゃくった。
『アンバサダーホテル』の通りまでもどると、角がコンビニであった。女子大小路店と表示がでていた。
【译文】
真祐美一动不动地注视着两人。
紧张的气氛从男人全身冒出来。
真祐美似乎感觉时间漫长的像匹敌永恒的时光,不过实际上只不过是短短秒的瞬间而已。
力量从男人的姿势中消失了。
“女子大学小路的九仁大楼三层,有一间名叫‘雨宫’的酒吧。就是那家的妈妈。”
男人坦白道。
“‘雨宫’是吧。如果错了,我可要让暴力团对策搜查官出马哦。”
宫之原笑着说道。
但男人不为所动。大概是说了实话吧。
“谢了。”
宫之原转过身去。
但真祐美依然盯着那男的。只要他一有扑向宫之原的姿态,真祐美就会提醒。
男人并没有动弹。
宫之原走向真祐美,甩了甩下巴,似乎在说“走吧”。
回到“大使宾馆”的马路时,转角是一家便利店。指示牌写着“女子大学小路店”。
请老师看一下。
低头做事