【155】
南条はそれを知って冷静に内部告発を処理した。
二十年まえ知り合った政治家の窪田と暴力団の永淵組。
その力を借りれば、内部告発を闇のなかに葬ることができた。
宮之原は真祐美の胸のなかを読み取ったらしい。
「苫米地は誰かに教えられて足助高原荘へはいったが、教えた人物の目的は何だったんですかね。常識的に考えれば五億円の山分けだが、苫米地はそれをしないで、東京へ逃げたでしょう。裏切ったのですかね」
と、話しかけた。
「裏切るんだったら、形原なんかで遊んでないで、先に逃げたんじゃないですか]
そうこたえたとき、真祐美の胸から父への疑惑は消えていた。
五億円の山分けを持ちかけたり、まして、東京まで追いかけていって苫米地を殺す。そんなことのできる父ではなかった。
「苫米地は形原温泉で芸者相手にお大尽風を吹かしたかもしれないが、その話がその日のうちに永淵組の耳にはいったというのも、わかしには疑問なんだ」
「すると、原口はどこで耳にしたんです?」
「……」
【译文】
而南条知道之后冷静地将内部检举事件处理了。
二十年前就已熟知的政治家窪田和黑社会团体永渊组。
如果借助那些力量,就可以秘密地将内部检举事件处理掉。
宫之原像是领会了真祐美心中的想法一样。
“虽然苫米地是在某人的告知下潜入足助高原庄的,但那个告知的人的目的是什么。按常识推测的话可能是那五亿日元的平分问题,但苫米地并没有分给那个人,于是逃往东京了吧。也许是因为背叛了约定吧。”
他这样对真祐美说道。
“如果是背叛的话,就不会到形原这些地方吃喝玩乐,应该像逃跑不是吗。”
当宫之原这样回答时,真祐美心中对父亲的疑虑得以消除。
提出平分五亿日元,而且追到东京将苫米地杀死。父亲是做不到的。
“也许苫米地在形原温泉大手大脚地把钱给了艺妓,我怀疑就在那天这事情传到了永渊组的耳朵里。”
“这样的话,原口是在哪里听到这件事的呢?”
“……”
请老师看一下。
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本帖子最后于 2023/4/7 7:20:31 编辑 ]
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