【156】
宮之原は首をかしげ、
「とにかく、足助高原荘の大金庫に五億円がはいっている、この秘密を知っていたのは誰と誰なのか。それをはっきりさせなければなりませんね」
と、車に乗り込んだ。
2
「中区の区役所へ行ってください。念のため、雨宮ありさの住民票を取りますから……。そのあとで、公団の名古屋管理局へ行きましょう。恒川という人に会っておきたいから……」
車の助手席にすわると、宮之原は道路地図を膝のうえでひろげた。
中区役所は栄の中心街、高速道路公団がはいっているビルの隣りにあった。
区役所で宮之原は警察手帳をしめし、住民票を取った。すると、本籍地がおなじ中区の松原二丁目だと分かったので、戸籍謄本と戸籍の附票を請求した。
真祐美は戸籍に附票というのがあるのをはじめて知ったが、生まれてからいままでに住民登録をした住所をすべて記録してあるもので、はやくいえば、いつどこへ引っ越ししたか、その一覧表のようなものであった。
雨宮ありさは名古屋市中区松原三丁目で出生し、それ以来三十三年間、おなじ場所に住み、四年まえからいまのマンションに住んでいた。
【译文】
宫之原感到奇怪地说道:“总之,足助高原庄的大保险柜里藏着五亿日元,知道这个秘密的人是谁和谁。这一点必须要搞清楚。”
说着,坐进了车里。
2
“请开到中区的区政府。谨慎起见,先调取雨宫有纱的住民票……。之后再去公团的名古屋管理局。我想先跟那个叫恒川的人见面……。”
一坐到副驾驶位上,宫之原就把道路地图在膝盖上展开。
中区政府就位于荣街的中心街,高速公路公团所在的大厦旁边。
宫之原在区政府出示了警察证,调取了住民票。于是,得知户籍所在地同为中区的松原二丁目,并索取了户籍副本和附票。
真祐美第一次知道户籍中还有附票这个东西,记录着从出生到现在全部的居民登记住址,简单来说,就是何时搬家到何处的一览表。
雨宫有纱名古屋市中区松原三丁目出生,三十三年来一直住在同一个地方,四年前开始才住在现在这个公寓。
请老师看一下。
低头做事