【163】
恒川はすぐに現れた。
小太りで丸顔、中年の冴えないサラリーマンのサンプルのような恒川は、真祐美の横につき添っている宮之原をみると怪訝そうな顔になり、
「こちら警察庁の宮之原警部さんと仰います」
真祐美か紹介すると、
「ケイサツチョウ?刑事さんがわたしに何のご用です?」
警戒する顔になった。
「本社の南条部長のことで、ちょっとお聞きしたいことがありまして……」
宮之原は名刺を差しだした。
恒川は穴が開くほど名刺をよくみたうえで、
「でしたら、こちらへどうぞ……」
二階の自分のデスクの横の応接セットへ案内した。
二階は総務部と技術部に分かれていて、総務課長の恒川のうえに総務部長がいたし、さらにそのうえに局長と次長がいた。
名古屋管理局というのは伊達ではないようであった。
恒川はデスクから自分の名刺を取ってくると、「恒川でございます。本社の南条部長についてのおたずねだと伺いましたが、なんなりとおたずねください」
かなり大きい声でいった。
【译文】
恒川很快就出现了。
微胖圆脸,像一个缺乏魅力的中年上班族样板的恒川,看到真祐美身边跟着宫之原,马上脸上表现得很惊讶。
“这位是警察厅的宫之原警部。”
真祐美这样介绍的时候,恒川脸上露出警惕的表情说道:“警察厅?刑警找我有什么事呢?”
“有关总公司的南条部长,我有些事情想请教……”
宫之原递出了名片。
恒川目不转睛地看了名片后说道:“这样的话,请这边来……”
于是把真祐美他们带到二楼的自己的办公桌旁边的接待区。
二楼分为总务部和技术部,总务课长恒川上面是总务部长,再上面是局长和次长。
看来名古屋管理局不是摆摆样子的。
恒川从办公桌里拿出名片说道:“我叫恒川。虽然听说是有关总公司南长部长的问题,但请您尽管问。”
说的声音相当大。
请老师看一下。
低头做事