【164】
オフィスの職員たちが一斉に恒川を振り向いた。
本社の南条部長について、警察がたずれてきた。自分はこのとおり、職員たちの聞いているところでこたえる。あとあとの証拠のためにも、自分の話したことを聞いておいてくれと、いうような態度であった。
真祐美はちょっと異常に思ったが、
「その節はお世話になりました」
父の葬儀の礼を述べ、宮之原と並んでソファに腰をおろした。
「その葬儀ですが、どうして南条さんは恒川さんにおたのみになったのです?」
宮之原がたずね、
「それは南条部長におたずねしたのですが、急なことだったので、総務課長ならそつなくこなすだろうと思った。そう仰っておいででした」
と、恒川がこたえた。
「個人的にはご存じなかったのですか」
「わたしなんぞは……。本社の南条総務部長ともうしますと、高速道路公団を実質的に経営なさっておられる方でございます。わたしなどが個人的にお見知りいただくことなど、とんでもございません」
【译文】
办公室里的职员们一齐转头望向恒川。
警察来调查总部南条部长来了。自己就是这样,在职员们都在听着的情况下回答的。他的态度就是,为了将来的证据,你们都先听听我所说的话。
虽然真祐美感到有些反常,但还是说道:“上次承蒙您的照顾。”
对于他筹办父亲的葬礼表达感谢后,真祐美与宫之原一起坐在沙发上。
“那场葬礼,南条先生为什么会委托给您呢?”
宫之原问道。
“关于这事,我也曾问过南条部长,他说当时事出紧急,如果是总务科长的话应该能顺利周到地完成吧。”
恒川这样回答道。
“您个人不知道是吗?”
“像我这样身份……。说起我们总部的南条总务部长,他其实是高速公路公团的实际经营人。我这样的档次不可能跟他有什么个人的交情。”
请老师看一下。
低头做事