【165】
恒川は顔のまえで手を振った。
南条というだけで緊張しているのか、額に玉の汗が噴きでていた。
「南条さんは以前、名古屋におられたそうですね」
「はい……」
恒川はうなずいた。
「ポートブリッジをつくられたのは南条さんだと、うかがいましたが……」
「はい………いえ……」
恒川は急に言葉につまり、
「南条部長のどういうことをお知りになりたいのですか」
居心地が悪そうに腰をなかば浮かして、たずね返した。
「南条さんはいつ名古屋に赴任されたのか、どういうお仕事を担当なさったのか。それをうかがいたいのです」
宮之原が答えると、
「しばらくお待ちください」
恒川はすこし離れた総務部長のデスクへ歩みよっていった。
【译文】
恒川在面前挥了挥手。
也许是因为仅仅提到南条就紧张起来的缘故吧,恒川额头上的汗不断冒出来。
“听说南条先生以前在名古屋吧。”
“是的……”
恒川点头道。
“我听说,港口大桥是南条先生参与建设的。”
“是…….不是……”
恒川忽然说不出话来。
“您想知道南条部长哪些事情呢?”
恒川仿佛不适地半直起身体,反问道。
宫之原回答道:“南条先生是什么时候来名古屋赴任的,担任什么工作。我想问的就是这些。”
“请您稍等。”
恒川走向稍远的总务部长的办公桌。
请老师看一下。
低头做事