【171】
「ビール券だと、ああやってデスクのうえに放りだしてあっても平気ですが、金券ショップなどで、いったん換金すると、そうはいかない……」
と、いった。
それはそうだろう。二十万円分のビール券と現金二十万円では話が違ってくる。
現金化した二十万円を恒川は自分の財布にいれるのだろうか。
真祐美は背筋をうそ寒いものが走るのを覚え、すこしでも早く管理局から離れようと車を走らせた。
「小清水さんが話してくれたのですが、高速道路公団は全国の工事事務所ごとに土木、電気工事、造園といった受注業者から盆暮のつけ届けとして、一社あたり五万円から十万円のビール券を上納させるそうです」
「受注業者ってどのくらいあるんです?」
真祐美は宮之原へ目をやった。
高速道路公団は全国をカバーしている。千社や二千社ではきかないのではないか。
「ざっと五千社だそうです」
「すると……」
【译文】
“如果只是啤酒的话,像这样随意扔在桌子上也算不了什么,不过如果到金券打折店一旦换成现金的话,就不能那样做了……”
宫之原说道。
那倒也是。二十万日元的啤酒券与现金二十万日元就是两回事了。
恒川把换成现金的二十万日元装进自己口袋了吗?
真祐美感到后背一阵寒意袭来,赶紧开车离开管理局。
“小清水跟我说过,据说作为来自全国各工程事务所合作的土木、电力、庭园承包商赠送的中元和年终谢礼,高速公路公团会让每家公司上缴五万至十万不等的啤酒券。”
“那些合作商有多少呢?”
真祐美看向宫之原问道。
高速公路公团是覆盖全国的。一两千家是不是不起作用。
“据说大概是五千家。”
“这样一来的话……”
请老师看一下。
低头做事