【173】
足助高原荘の五億円は公然の秘密なのか、絶対の秘密かということであり、苫米地は誰から聞き込んだのかという一点であった。
「日本人は法律を犯すことには寛容だが“村の掟”を破ることには手厳しいですからね」
「ええ……」
真祐美は暗澹とする思いを噛んだ。
恒川も部長も公団内部の秘密を守ることに汲々としていた。それが恒川たちにとっての“村の掟”であり”掟″に忠実であるかぎり“村“は恒川を守ってくれるのだろう。
「日本人はといわれましたけど、外国はどうなんです?」
真祐美がたずね、
「おなじでしょう」
宮之原は微笑し、
「会社にしろ地域にしろ、人間は共同体を離れて生きていくことはできないんだから……。共同体をまもろうとするのは、古今東西の別なく、人間の社会的な本能ですよ」
と、いった。
「警部さんはどうなんです?」
真祐美はたずねた。
小清水峡子が宮之原は警察を辞めたがっている。官庁や霞が関の体質と合わなくて、上層部の連中と事をかまえてでも辞めようとするといったのが、気になっている。
【译文】
足助高压庄的五亿日元是公开的秘密,如果是绝对的秘密,那么苫米地是从谁那里听来的。
“日本人对于违反国法表现宽容,却无法容忍有人破坏村规呀。”
“是的……”
真祐美心情暗淡。
恒川和部长都拼命保守着公团内部的秘密。那对于恒川他们来说就是“村规”,只要对“村规”忠诚,“村子”就会守护恒川吧。
“日本人是那样,那么外国是怎么样呢?”
真祐美问道。
“大概一样吧。”
宫之原微笑说道:“无论是公司还是地区,人离开共同体是无法生存下去的……保守共同体,从古至今由东到西并无差别,这是人类社会的本能。”
“那警部您呢?”
真祐美问道。
是小清水峡子告诉真祐美说宫之原正打算辞掉警察的工作。由于跟政府或者外交部的体制上合不来,或者与上层领导发生了不愉快,所以打算离职,这件事情让真祐美产生好奇。
请老师看一下。
低头做事