【176】
宮之原はそういい、
「真如堂はもともと観光客などこない寺だったんです。本堂の屋根が大きくてゆったりしててね。境内が広くて閑散としていて、子守をしてるお婆さんがひとりいる。そんな風情がよかったんですが、観光寺院の仲間入りをしてしまいました。真如堂がしたのではなくて、そうさせた仕掛け人がいるのでしょうか、そういつまでも人気のつづく寺じやありません。忘れられる日は早いんじゃないですか」
あきらめ顔をつくった。
真祐美は真如堂へ行ってみたいと思った。
境内の紅葉がほんとうに五、六本なのか。
五、六本は誇張だとしても、数年まえまでは観光客がこなかったのに、いまは車でにっちもさっちもいかなくなる。
そんなことがあるのだろうか。
真祐美は胸のなかで自問自答し、香嵐渓も似ているように思った。
香嵐渓もここ十年ほどで有名になった。
紅葉の名所といっでも、京都の大原や高雄のように一面の赤、というほどではなく、真っ赤に色づくのは川沿いの一画だけであった。
【译文】
宫之原这样说道:“真如堂原本是没有旅客光顾的寺庙。正殿的屋顶又宽大又舒缓。院内宽敞而清静,那里只有一个看小孩的阿婆。那样风情虽然很好,却被列入了观光寺院的行列。这并不是真如堂所为,可能有幕后推手让她变成这样子吧,但真如堂不是一个一直能保持人气的寺庙吧。被人遗忘的日子很快就会到来的不是吗。”
宫之原作出放弃的表情。
真祐美想去真如堂看看。
寺庙内果真有五、六棵红叶吗?
就算五、六棵是夸张的说法,多年以前也没有旅客光顾这里,而现在因大家开车前来而变得拥挤不堪。
真有那种情况吗?
真祐美在心中自问自答起来,想到香岚溪也是相似的情况。
香岚溪也是近十年间变得闻名起来的。
虽说是红叶名胜地,却也不像京都大原或高雄那样呈现清一色的赤红,被大红色浸染的地方也只是沿河岸那一块区域而已。
不好意思老师,最近有点不上心,耽搁了几天,现在补上,请您看一下。
低头做事