【186】
真祐美はその宮之原に南条の手紙を差しだした。
「この手紙、わたしが帰ってきたら玄関にあったんですが、この人が投げ入れたのかもしれません」
「……?」
守屋はポカンとした顔で手紙をみていた。
何の手紙なのか、知らない表情だったが、信じることはできなかった。
守屋が雨宮ありさにたのまれたと考えるよりは、南条の意向を受けて尾行したと考えるほうが現実的であった。
6
真祐美は自分の車に乗り、宮之原は守屋を助手席に乗せて、黒塗りの乗用車を運転して、公団の建設局まで行くことにした。
守屋が車のなかで反抗するような人物ではないとみ抜いたからだが、普通の刑事だったらこうは【1】いかないだろう。
所轄からの応援をたのみ。重要参考人を護送する態勢を取ったに違いない。
本山から栄へ移動している途中で日没を迎えた。
请问老师,【1】【いかない】怎么理解呢?
低头做事