【188】
用地第二課長はとまどう顔になり、
「倉木総務部長に聞いてみてください」
宮之原はねばった。
課長はデスクの電話を取りあげ、ふた言三言話すと。
[来ておられるそうです]
宮之原へいった。
『倉木部長はおられるのですか』
[いえ。外出しております。秘書の者に聞きました]
「その秘書と会いたいですね」
宮之原はつよい口調でいった。
課長はちょっと考えたうえで、
「どうぞ、こちらへ……」
事務所をでるとエレベーターで、十二階の総務部長の部屋へ案内した。
名古屋管理局の総務部長は大部屋にデスクがあったが、こちらは個室であった。
四十年輩の男の秘書が宮之原に応対した。
宮之原はその秘書に、真祐美のマンションにはいっていた南条の手紙をみせ、
「これは南条さんの筆跡ですか」
と、たずねた。
【译文】
建设用地第二课长表情变得迷惑说道:“请询问一下仓木总务部长。”
宫之原紧追不舍。
课长拿起电话说了三言两语后,对宫之原说道:“听说他来了。”
“仓木部长在吗?”
“不。正在外面。我是听秘书说的。”
“我想见见那位秘书。”
宫之原用强烈的口吻说道。
课长稍微思考了一下说道:“这边请……”
走出事务所后乘电梯把宫之原带到十二楼的总务部长的房间。
名古屋管理局的总务部长拥有一个大房间和办公桌,而这里却是一个小房间。
四十来岁的男秘书接待了宫之原。
宫之原把放进真祐美公寓的南条的信给那位秘书看,问道:“这是南条先生的笔记吗?”
请老师看一下。
低头做事