【189】
秘書はじーっと手紙をみつめ、
「いまはEメールかほとんどですので、断定はしかねますが、南条部長はこんな達筆ではなかったと思います。むしろ、悪筆の部類だと……」
硬い表情でいい、
「いえ、あの、字の上手い人は創造性がないといいますが、南条部長の字は味のある悪筆でして」
弁解するようにつけくわえた。
「そこに倉木部長のデスクの直通電話の番号が書いてありますね。番号はたしかですか」
「いいえ。違います……」
秘書は首を横に振った。
真祐美は宮之原の横顔をみつめた。
やはり、守屋が偽の手紙を放り込んだのか。そう思ったが、宮之原はそれにはふれず、
「南条さんと至急、お会いしたい。これは警察の正式の要請だとお考えください。わかしはそこの『アンバサダーホテル』に泊まっています。倉木さんなり、南条さんなりに連絡を取ってださい」
と秘書に告げた。
【译文】
秘书盯着信件,表情僵硬地说道:“现在基本上都是电子邮件,我难以断定,但我想南条部长并不会写这么一手好字的。倒不如说是写得不好……”
“但是,可以说字写的好的人没有创造性吧,南条部长的字写得不好但很有味道。”
秘书像是辩解一样补充说道。
“那上面写着仓木部长办公桌上的直通电话号码吧。这个号码是对的吗?”
“不是。不对……”
秘书摇头否定道。
果然,难道守屋真的扔进假的信件吗?虽然这样想,但宫之原并没有开口提及而是告诉秘书说道:“我想赶快与南条先生见面。请把这认为是警察的正式要求。我就住在那边的‘大使宾馆’。请你联系仓木先生或南条先生。”
请老师看一下。
低头做事