【194】
ツインの部屋がそれほど広く感じないのは、宮之原の体格のせいだろうか。
窓にはテレビ塔のシルエットが浮かび、航空標識の赤いランプが点滅している。
宮之原と南条が向かい合ってソファにすわり、真祐美はライティング・テーブルのスツールに腰をおろした。
「足助高原荘の大金庫に五億円がはいっていたようですね」
宮之原がたずね、
「恐れ入ります」
南条は頭を深々とさげた。
「その事情をお話し願えますか」
宮之原がいい、南条は大きく深呼吸をした。
真祐美はスツールから立ち、冷蔵庫のうえに置かれているポットで、お茶をいれた。
こういう場合にそうすべきかどうか分からないが、南条は喉が渇くだろうと思った。
「高速道路公団が事業なり備品なりを発注する企業が、全国に約五千ございます」
南条は隠し立てしなかった。
その五千の企業が盆暮にビール券を届けてくる。それを換金し、裏金としてキープする。銀行口座をつくると、何かのときそこから足がつく。足助高原荘のオブジェに隠した。
宮之原が推測したとおりであった。
【译文】
或许是宫之原体格的原因,套间没有感觉那么宽敞。
窗户上浮现电视塔的剪影,航空标识的红色灯光在明灭着。
宫之原和南条相对坐在沙发上,真祐美则坐在写字台的凳子上。
“足助高原庄的大保险柜里好像放着五亿日元。”
宫之原问道。
“很抱歉。”
南条深深地低下了头。
“能讲讲那件事的情况吗?”
宫之原这样说着,南条大口地做着深呼吸。
真祐美从凳子上站起来,用放在冰箱上的茶壶沏了茶。
这个场合不知道是否应该这样做,但真祐美觉得南条应该是口渴了。
“接受高速公路公团项目或备件采购的企业在全国约有五千家。”
南条并无隐瞒地说道。
那五千家企业会在中无节和年末送来啤酒券。我们把这些券换成现金存起来。在银行开户的话,不知什么时候就会败露。所以就放在足助高原庄的装饰物里面了。
这跟宫之原所推测的一致。
请老师看一下。
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本帖子最后于 2023/6/12 9:17:28 编辑 ]
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