【196】
これも宮之原の推理のとおりであった。
金額は五億円。
南条は政友党元幹事長の窪田の仲介で、永淵組と手打ちをした。脅迫してきたのが八月のはじめ、手打ちができたのは二十二日であった。
宮之原から聞かされたとおりだったから、驚きはしなかったが、割り切れない気持ちであった。
泥棒に盗まれたのが五億円、手打ちに使ったのが五億円。合わせて十億円が闇に消えた。
高速道路公団は国からでる予算と、国民が払う通行料金で運営している特殊法人だから、闇に消えた十億円は国民の金であった。
南条はつづけた。
「わたしはそれで終わったと思っておりました。ことの善悪は別として、永淵組、公団、窪田先生。三者三様に納まるところに納まりました。落としどころに不満のあるものはおりません。それが、改めて五億円を支払い、手打ちが成立して一週間と経たないのに、どうして柾木が射殺されたのか、わたしにも理解できません」
「永淵組に抗議なさいましたか」
「いたしました」
「どういう返事でした?」
【译文】
这也与宫之原的推测一致。
金额是五亿日元。
南条经过政友党元干事长窪田的调解,与永渊组达成协议。威胁是发生在8月初,达成协议是在二十二日。
虽然跟宫之原所说的一样,真祐美并不感到惊讶,但是想不通。
被偷了是五亿日元,用于和解又用了五亿日元。一共十亿日元消息在黑暗之中。
高速公路公团是一个以国库预算和国民支付的通行费运营着的特殊法人,所以消失在黑暗中的十亿日元是国民的钱。
南条继续说道:“我当时觉得那样事情就解决了。先不论事情的好坏,永渊组、公团、窪田议员。每一方都自得其所。折衷方案里不存不满之处。我也不理解,那都已经支付了五亿日元,达成协议不到一周时间,为什么柾木被枪杀了呢?”
“您向永渊组提出抗议了吗?”
“提过了。”
“他们怎么回应的?”
请老师看一下。
低头做事