【198】
宮之原は次の質問にはいった。
「知っております。守屋は東京本社からの出向でして、小才のきく人物です。もうすこし年齢がいくと使えるのではないか。そう期待しておりました」
南条は動揺する様子もみせずにこたえた。
守屋のことはもう倉木の秘書から聞いたのだろう。
東京本社からの出向、将来性を期待している。
そうこたえた口調に余裕があった。
守屋に真祐美を尾行させたのは南条ではないか。
そんな疑惑を感じる。
守屋は南条にたのまれたことを隠すため、雨宮ありさの名をだしたのではないか。
真祐美はそう思ったが、
「この手紙の文字に見覚えはありませんか」
宮之原は真祐美から預かった手紙を差しだしか。
南条は手紙をじっくりと眺め、
「いや、知りません」
と、こたえた。
「断定はできませんが、守屋倫明が岬さんのマンションへ投げ入れた可能性があるのです。そうだとすると、あなたを陥れようとしていることになりますが……」
【译文】
宫之原说出下一个问题。
“我认识。守屋从东京总公司调职的,是一个有才干的人。年龄再大一点是否就可以担以重任了。我这样期待着。”
南条波澜不惊地回答。
这可能从仓木的秘书那里听说了守屋的情况。
从东京总公司调职,前景看好。
回答的语气很从容。
难道让守屋尾随真祐美的人不是南条吗?
真祐美对此感到疑惑。
是不是守屋为了隐瞒是南条的指示,而说出了雨宫有纱的名字呢?
真祐美这样想。
“这封信的文字您有印象吗?”
宫之原拿出真祐美放在他那里的信。
南条一直盯着那封信。
“不,我不知道。”
南条回答道。
“虽然不能断定,但是有可能是守屋伦明往岬小姐的公寓里投放的。如果是这样,就是企图陷害您了……”
请老师看一下。
低头做事