【200】
「二十三年まえの大事業に永淵組も一枚、噛んでいたのですね」
「当時はまだ永淵組がありませんでした。永淵紀洋という鉄火肌の一匹狼が、橋梁建設にからむ様々なトラブルを解決してくれたことは事実です」
「永淵紀洋は何歳でした?」
「わたしとおなじです。三十三歳でした」
「永淵紀洋はそれ以来、二十二年来の友人だった。永淵組をつくる力をつけたのは、あなたや窪田さんのお蔭だ。それにも拘わらず、脅迫してきたのですか」
宮之原はたずねた。
「それは……」
南条は言葉につまった。
だが。宮之原はそれ以上、追及しなかった。
「分かりました。わざわざお手数をおかけしまして……」
と、質問を打ち切った。
「…………?」
南条は驚き顔で宮之原をみつめ、
「わたしを逮捕なさらないのですか」
と、たずねた。
【译文】
“永渊组也参与了二十三年前的这项大工程对吗?”
“当时还没有永渊组。永渊纪洋这个硬汉子,解决了桥梁建设中的各种麻烦,这是事实。”
“永渊纪洋当时几岁?”
“跟我一样,也是三十三岁。”
“永渊纪洋至此以后,就是您二十二年来的朋友了。多亏了您和窪田先生,才拥有了组建永渊组的能力。但尽管如此,他还是威胁了你们对吗?”
宫之原问道。
“这个……”
南条噎住了。
不过,宫之原并没有继续追究下去。
“我明白了。特意给您添麻烦了……”
说着,结束了提问。
“……?”
南条表情惊讶地看着宫之原问道:“您不逮捕我吗?”
请老师看一下。
低头做事