【202】
[そんな……]
真祐美は息を飲んだ。
真祐美の想像を超えた世界が、またひとつ垣間みえた。
「警察は暴力団をなくすため、どんな小さな被害でも届けてほしい、国民ひとりひとりの勇気が暴力のない社会をつくる、そんな奇麗事をいっていますが、暴力団を育てているのは、政治家と官僚と企業です。公団と政治家と暴力団の関係を絵に描くと、南条と窪田と永淵になりますね」
「警部さん、それに怒らないのですか」
真祐美は拳をにぎりしめた。
「怒ってどうするんです?」
宮之原は突き放すようにいい、
「日本中が欺瞞で塗りかためられている。ひところマスコミが『政官財のトライアングル』といって叩きましたが、なんのことはないマスコミもその仲間だった。そのうえ、さらに裏には暴力団がひかえている。政官財プラスマスコミ、プラス暴力団、これが日本という国家権力の正体です。そのうえに“改革なくして成長なし”“拉致問題の解決なくして国交正常化なし”と、スローガンだけを唱えている総理大臣がいて、その総理大臣の支持率がたかい……。一介の刑事のわたしに何ができるというのです」
顔に諦めを浮かべ、
【译文】
“这样吗……”
真祐美倒吸了一口气。
真祐美又一次窥见了超越自己想像的世界。
“为了消灭暴力团伙,即使再小的损失也欢迎举报,每个国民的勇气可以创造没有暴力的社会,警察虽然说着这样的漂亮话,但培养黑社会的却是政治家、官僚和企业。如果要描绘公团、政治家与黑社会团伙的关系,那就是南条、窪田和永渊组。”
“警部先生,您对此不感到愤怒吗?”
真祐美攥起拳头。
宫之原冷漠地说道:“整个正被欺瞒紧紧包围着。曾有一时,媒体称之为‘政官财’三角关系”并加以批评。不过,貌似什么事都没有的媒体也是其中一员。而且,背后还隐藏着黑社会。政官财加上媒体再加黑社会,这就是日本这个国家权力的真实面目。而且,首相只要喊出“没有改革就没有发展”“不解决绑架问题就不可能实现邦交正常化”的口号,这位首相的支持率就会变高……。我一介刑警能干什么呢?”
脸上浮现出放弃的表情。
请老师看一下。
低头做事