【207】
「バー『あまみや』へもどってください」
　宮之原がいい、真祐美は車を走らせながら、
　「雨宮ありさがどうして、公団の秘密を知ってたんです？」
　と、たずねた。
　「あのバーは公団の職員がよく利用しているそうじゃないですか」
　「でも……」
　真祐美は首をかしげ、
　「苫米地と五億円を山分けする約束だったのに、苫米地が裏切っだので、原口に復讐させた。そうなんですか」
　と、たずねた。
　「最初はそう考えたんです。だが、そんなことじゃないのではないか。もっと大変なことじゃないか。そう思えてきた」
　『そんな、もっと大変なことって？』
　「分かりませんよ。そんな予感がするだけです」
　「どんなことがあるんですか……」
　真祐美にはまったく予測もできない。ただ、息苦しくなるような緊張か包んでいる。
　栄四丁目までもどってきた。
【译文】
“请返回‘雨宫’酒吧。”
宫之原这样说道，真祐美一边开车一边问道：“雨宫有纱为什么会知道公团的秘密呢？”
“不是听说那个酒吧是公团职员经过光顾的吗？”
“但是……”
真祐美不解地问道：“明明与苫米地说好平分五亿日元，但苫米地食言了，让原口进行报复。是这样吗？”
“起初我是这样推测的。不过，我现在认为，其实并不是这样吧。可能是更令人吃惊的情况。我越来越这样感觉。”
“怎么会，更令人吃惊的情况是指？”
“不知道。只是那样的预感。”
“发生了什么事情呢？”
真祐美完全无法推测。只是被难以呼吸的紧张感包围着。
他们回到了荣街四丁目区。

请老师看一下。