【224】
枯れ葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
歌詞とメロディから感じるのは都会的な“おとなの恋”であった。
暴力団員の原口英男は飛び抜けた美貌の持主だったそうだが「恋人よ」【1】にのムードではなかった。
三十七歳の南条なら、ふさわしいのではないか。
恋人よそばにいて
こごえる私のそばにいてよ
十七年棚晒しにしてでも、ポートブリッジを完成させた南条。出世への階段を駆けあがり、高速道路公団の実質ナンバーワンになったが、高級官僚の匂いをそれほど感じさせない南条。
真祐美の知らない魅力を持っていたのではないか。
「もう一度、南条さんの話を聞く必要があるが、そのまえに雨宮ありさのことをもうすこし、くわしく知りたいね」
と、宮之原がいった。
【译文】
枯叶散落的黄昏
诉说着来日的寒冷
在雨水毁坏的长椅上
连一首谈情说爱的歌都没有
从歌词和旋律能感到这是都市的“成人之恋”。
虽然据说黑社会成员的原口英男容貌出众,但不是《恋人啊》里面的氛围。
如果是三十七岁的南条的话,是否比较相符呢?
恋人啊来到我旁边
坐在快要冻僵的我的旁边吧
即使烂尾了十七年的港口大桥,南条都完成了建设任务。虽然仕途一路高升,最终成为高速公路公团实际上的一把手,但他没有让人感到高级官僚的气息。
是不是有首真祐美所不知的魅力呢?
“有必要再向南条先生问话,但是在这之前还要进一步了解有关雨宫有纱的情况。”
宫之原说道。
请老师看一下。
低头做事