【228】
「どうして、ママが生きてると困るんです?」
「バー『あまみや』には公団の職員がよく通ってるね。公団の秘密をぺらぺら喋った職員がいたんだ」
「秘密?」
「盆暮に出入りの業者からビール券がくるだろう。きみの部署ではビール券をどうしてる?」
「…………」
守屋の表情が強張った。
「それだよ。一社や二社ならどうということはないが、公団が発注してる業者は全国で五千社。一社十万円として、盆暮ごとに五億円だ。その大金の隠し場所を雨宮ありさが知っていたとなると、どうなるのかな」
宮之原は守屋をみつめ、かすかに微笑を浮かべた。
守屋は息を飲んだが、
「知ったからといって、ママはどうもしないですよ。ママは欲望の希薄な人です。物質的な欲望だけじゃなくて、生きるってことにエネルギーを持ってなかった。そこがママの魅力だったんです」
と、いいつのった。
「よほど素晴らしい恋人がいて、その恋人に裏切られ、厭世的になったのかね」
【译文】
“为什么,妈妈桑的存在是一个困扰呢?”
“经常有公团的职员去‘雨宫酒吧’对吧。有的职员就会把公团的秘密都说出来。”
“秘密?”
“中元节和年末时有生意来往的企业就上交了啤酒券对吧。根据你的安排这啤酒券怎么处理呢?”
“……”
守屋的表情变僵起来。
“就是那个。一两家还好,公团在全国有合作的公司有五千家。一家公司十万日元,每个盂兰盆节就是五亿日元。这么大一笔资金被雨宫有纱知道的话,会怎样?”
宫之原盯着守屋,露出一点微笑。
守屋倒吸了一口气。
“就算知道,妈妈桑也不会这么做呀。妈妈桑是一个清心寡欲的人。不仅对物质没有欲望,对于生存本身也没有热情。那就是妈妈桑的魅力。”
守屋喋喋不休地说道。
“她有一个优秀的恋人,但是恋人背叛了她,所以变得厌世了吧。”
请老师看一下。
低头做事