【253】
南条の裏工作が成功し、スキャンダルは握りつぶされ、南条と関係のないところで殺人事件が起きてしまった。
宮之原はつづけた。
「南条部長はしたたかだった。裏工作で五億円の盗難を握りつぶしただけじゃない。永淵組の組長・永淵紀洋と共謀して公団を脅迫させ、盗まれた五億円とは別に、五億円を要求させ、この金が窪田代議士の政治資金になるよう手を打った」
「刑事さん、それは違いますよ。永淵紀洋と知り合いであることは否定しませんが、共謀したことも要求させたこともありません。そんな憶測を仰るのでしたら帰らせていただく」
南条は席を蹴った。
富永がその南条に詰め寄った。
「帰るのでしたら逮捕します。警部のいわれたことが事実ですと、絵に描いたような背任です」
宮之原がいった。
「背任だけじゃない。その経緯を知っている原口のロをふさぐため、永淵紀洋をそそのかして、原口を殺させた。とすると、殺人教唆、もしくは殺人の共同正犯ですよ。いまこの場で緊急逮捕することもできる」
【译文】
南条的幕后工作成功奏效,丑闻被粉碎,在与南条无关的地方发生了杀人事件。
宫之原继续说道:“南条部长很厉害。通过幕后工作,不就是把五亿日元失窃的事粉碎了吗?他与永渊组的组长永渊纪洋合谋威胁公团,要求除去被盗的五亿日元,另要五亿日元,让这笔钱成为窪田议员的政治资金。”
“刑警先生,你错了。我不否认我和永渊纪洋认识,但我既没有同谋,也没有要求他。您要是这么臆测,就让我回去吧。”
南条离开了座位。
富永逼近南条。
“如果你要回去,我就逮捕你。如果警部说的是事实,那你就不折不扣的渎职。”
宫之原说道:
“不只是渎职。为了堵住知道原委的原口,他唆使永渊纪洋杀了原口。这样的话,他就是教唆杀人,或者是共同杀人的正犯。现在可以紧急逮捕他。”
请老师看一下。
老师,日本已经开始核污水排海了,他们太不负责了。
低头做事