【254】
「刑事さん、それはこじつけだ。どこにそんな証拠がある?」
南条は抗議したが、その声に力がなかった。
「証人がいますよ。五億円が盗まれたことを握りつぶし、さらに五億円をだして事態を収拾したのだ。いくら南条部長でも独断でおこなうことはできないはずだ。公団の理事たちと会議をして決済したはずです。理事があなたをかばってくれますか。天下りで理事になり、任期が終わると多額の退職金を受け取って、次の天下り先へ異動していく理事が、警察の正規の取調べにどうこたえるか。南条さん、あなたはよくご存じでしょう」
南条は愕然と肩を落とした。
「そこでだが、先週の金曜日に不可思議なことが起きた。雨宮さんが建設局の守屋くんに、岬さんを尾行してほしい。岬さんを怖がらせて、これ以上、この事件にタッチするなと思わせてくれとたのんだというのです」
宮之原は話の角度を変えた。
「それって、南条さんがやらせたんじやないんですか。そのうえ、バレたときは雨宮さんにだのまれたといえ。そのうえで雨宮さんは永淵紀洋に殺させる。そんな卑劣な手を使ったんじやないですか」
【译文】
“刑警先生,你这是在牵强附会,这种证据在哪里?”
南条抗议,但声音无力。
“我有证人。他知道五亿日元被偷的事,又拿出五亿日元收拾事态。即使是南条部长,应该也不能独断专行。应该是和公团的理事们开会结算的。董事会袒护你吗?通过“天降”成为董事,任期结束后领取巨额退休金,然后调动到下一个“天降”的董事,如何应付警方的正规调查?南条先生,你应该很清楚吧?”
南条吃惊地垂头丧气。
“对了,上周五发生了一件不可思议的事。雨宫小姐拜托建设局的守屋跟踪岬小姐,使她感到害怕,让她不要再碰这个案子。”
宫之原改变了话题的角度。
“那不是南条让人干的吗?而且,事情败露的时候,还说是雨宫小姐委托的。然后又让永渊纪洋杀了雨宫小姐,这难道不是用了卑鄙的手段吗?”
请老师看一下。
低头做事