【256】
「岬さんのマンションに手紙がはいっていたが」
「それもわたしです」
「いつ、いれました?」
「昨日の午後三時すこしまえです」
真祐美がマンションヘもどったのは三時ちょっとすぎであった。
恒川はその直前に手紙をいれた。その直後に真祐美がもどってきた。それを追って守屋が来た。時系列的にはそうなるが、まさか恒川が噛んでいたとは思わなかったため、守屋がいれたものだとばかり思い込んだのだ。
宮之原が恒川にいった。
「そうしてまで、南条に罪を着せたかったのですか」
「もちろんです」
恒川は胸を張ってうなずくと、
「南条はありさとわたしの人生を奪った。窪田に取り入るため、わたしを騙してありさを凌辱させた。十九年もむかしのことです。わたしもありさも、その痛手をほとんど忘れておりました。ですか、この春、偶然に再会して、ありさとわたしは南条への怒りと恨みに全身が震えてくるのを感じました」
思いだすように目を閉じた。
【译文】
“还有岬小姐的公寓里面放进了信件。”
“那也是我干的。”
“什么时候,放进去的?”
“昨天下午三点前。”
真祐美回到公寓正好三点多。
恒川就是那在之前把信件放进去的。接着真祐美就回来了。然后跟踪真祐美的守屋来了。按照时间顺序就是这样,所以决对不会想到恒川与事件有关联,仅仅确信是守屋放进来的。
宫之原对恒川说:“做到这程度,是想让南条伏罪吗?”
“当然了。”
恒川挺直胸膛点头说道:“南条剥夺了我和有纱的人生。为了讨好窪田,欺骗了我然后凌辱了有纱。那是十九年前的事了。我和有纱都快忘记那沉重的痛苦。但是,这个春天,我们偶然再次见面,对于南条的愤怒与痛恨使我们全身颤抖。”
恒川像是在回忆似地闭起了眼睛。
请老师看一下。
低头做事