【11】
ホテル・サンライズだ。
男は、ロビーを通り、エレベーターに乗った。
最上階の二十五階には、レストランがある筈だった。
男は、二十五階のボタンを押した。
エレベーターがあがっていく。
二十五階には、間違いなくレストランがあった。だが名前は、レストラン・サンライズに変っていた。
男は、テーブルに腰を下した。
ウエイトレスが、注文を聞きに来た。
「何になさいますか?」
「サイコロステーキ。それに、サラダをつけてくれ」
と、男は、いった。
ウエイトレスは困って、
「それはメニューにありませんけど」
「おれは食べたいんだ」
「でも」
「ここのコック長はまだ柿沼か?」
「そうです。柿沼さんです」
「それなら、サイコロステーキを知ってる筈だ。客が食べたいと、いってると話してくれ」
と、男は、いった。
ウエイトレスが調理場に走って行く。
調理場から五十五、六のコック長が顔を出した。男と眼が合う。
男が、笑った。
五、六分して、男の注文したサイコロステーキとサラダが、運ばれてきた。
「これだよ」
と、男はウェイトレスにいう。
「前と同じように美味いといいがな」
「これが、サイコロステーキなんですか?」
パート の若いウエイトレスが無邪気 にきく。
【译文】
是“太阳升起旅馆”。
男人通过大厅,走进了电梯。
在最上层的二十五楼,应该有餐厅。
男人按下了二十五楼的按钮。
电梯往上升。
在二十五楼的确有餐厅。不过名字却变成“太阳升起餐厅”。
男人在一张餐桌边坐下。
女服务生询问点单。
“您想吃点什么?”
“骰子牛排。然后,给我放点沙拉。”
男人说道。
女服务生有些为难说道:“菜单上没有您说的菜品。”
“我想吃这个。”
“可是。”
“这里的厨师长还是柿沼吗?”
“是的。是柿沼先生。”
“这样的话,他应该知道骰子牛排的。你跟他说有客人想吃这个。”
男人说道。
女服务生跑去了后厨。
五十五、六岁的厨师长从后厨探出头来。他也男人眼神相遇了。
男人笑了笑。
过了五、六分钟,男人点的骰子牛排送过来了。
“就是这个哦。”
男人对女服务生说道。
“要是跟以前一样好吃就好了。”
“这就是骰子牛排吗?”
打零工不久的女服务生单纯地问道。
请老师看一下。
低头做事