【12】
「そうだ」
「サイコロみたいに切ってあるだけですね」
「だから食べやすいし、ソースがよくしみ込むんだ」
と、男はいい、ゆっくりと食べ始めた。
食べ終ると、男はレジに行き、黙って、二千五百円を置いた。
レジの女が、それを受け取っていいかどうか迷っていると、
「わかっているんだよ、サイコロステーキにサラダで二千五百円だ」
と、男は、いった。
「メニューに復活するようにコック長にいっておいてくれ」
男は、エレベーターで、一階ロビーに戻ると、フロントに、
「タクシーを呼んでくれ。湯河原まで行きたい」
と、いった。
タクシーが来ると、男は乗り込み、
「奥湯河原の青山荘」
と、運転手に、いった。
3
タクシーは夜の海岸線を、湯河原に向って走る。
沖の初島のホテルにも、明りがついている。
熱海の町の明りが遠くなり、代って、夜の暗い海が、広がっていく。
「奥湯河原で、待ち合せ ですか?」
と、運転手が、きいた。
「どうして?」
「熱海のホテルから、わざわざ、隣りの湯河原へ行くといやあ、向うに可愛い娘を待たせていると、誰でも思いますよ。おまけに、奥湯河原だ」
三十五、六の運転手は、おしゃべり だった。
【译文】
“是的。”
“就只是切成像骰子的形状对吗?”
“所以吃起来方便,汤汁容易入味儿。”
男人说完,慢慢享用起来。
吃完后,男人来到收银台,默默地放了二千五百日元。
正当收银员困惑收这钱是否合适时,男人说道:“我知道价格的,骰子牛排加上沙拉就是二千五百日元。”
又说:“给我跟厨师长说把这道菜恢复到菜单上。”
说完坐电梯回到一楼大厅,对前台说:“给我叫出租车。我要去汤河原。”
出租出到了,男人坐进去,对司机说道:“里汤河原的青山庄。”
3
出租车朝前汤河原方向行驶在夜晚的海岸线上。
海上的初岛宾馆也点亮了灯光。
热海的城市灯光渐渐远去,取而代之的是夜色下昏暗的大海不断延伸。
“是在里汤河原约会吗?”
司机问道。
“为什么这么讲?”
“特地从热海的宾馆跑到隔壁的汤河原呀,谁都会觉得有个漂亮的姑娘在那等着。更何况是里汤河原啊。”
三十五、六岁的司机闲聊道。
请老师看一下。
低头做事