【汤河原】【22】
「熱海のそば屋では、代金を払っていない」
と、岡崎がいった。
「しかし、店主が、代金はいりませんといったと聞いたよ」
「それは、そうなんだが」
「じゃあ、駄目だ」
と、沢口はいったあとで、
「ここは、何もせずに、見張るのが、一番だと思うね。下手に動いたら、奴に、どんないんねんをつけられるかわからんからね」
「お金は、持っているのかしら?」
と、君子が、いった。
「わからないが、なぜだ?」
本田が、きく。
「お金がなければ、うちにも、いつまでも泊まっていられなくて、逃げ出すんじゃないかと思うんですけどね」
と、君子はいった。
7
男は、昼近くになって、床から、起き上った。
温泉に入ったあと、身支度をして、傘をかりて外出した。
藤木川にかかる橋をわたる。
そのあと、坂道を登ったところに、マンションが、あった。
ここは、熱海市なのだが、なぜか、エレファントレジデンス湯河原館という名前だった。
誰が見ても、ここは湯河原で、背後の山を越えたところが、熱海と思うからだろう。
男は、マンションの玄関に立って、少しの間、ためらてから、1201のナンバーを押した。
【译文】
“在热海的荞麦面店,没付饭钱”,冈崎说道。
“但是,我听说老板说不要钱呀。”
“话虽如此,可……”
“那就没招了。”
泽口说完接着又说道:“我觉得现在最好按兵不动静观其变。贸然行动的话,不知会不会被那家伙找茬。”
“不知他带没带钱?”
君子说道。
“我怎么知道,干吗问这个?”
本田问道。
“如果他没钱,那就不能一直住在我这,我在想他会不会逃掉。”
君子说道。
7
中午时分男人从地板上爬起身。
泡了温泉后,装束了一番后,借了把伞去出了。
走过横跨藤木川的大桥。
之后,在即将上坡的时候,出现了一栋公寓。
这里虽是热海市,但不知为什么,名字却叫大象公馆汤河原馆。
谁看了都会认为这里是汤河原,翻越后面的大山就是热海吧。
男人站在公寓的大门前,犹豫了片刻,按下了1201的号码。
请老师看一下。
低头做事