【汤河原】【69】
「春山土地というのは、湯河原では、大きい方の会社で、貸ビルや、駐車場などを、駅周辺に持っています。社長は、春山茂で、ま、ここの有力者といったところです」
と、いった。
「町の有力者ですか」
駅裏のその店には、「春山土地」という大きな看板がかかっていた。
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若宮の紹介で会った社長の春山は、四十代の若い感じの男だった。
社長室で話をした。若い女事務員が、コーヒーをいれてくれた。
社長が「―ちゃん」と、呼んでいるのをみると、近所の知リ合いの家の娘なのだろう。
(小さな町らしいな)
と、十津川は思いながら、
「駅前のビルのことですが」
と、いうと、春山は、
「クラブ『あい』のことでしょう。小早川さんが、ここへ来て、クラブ『あい』を、やりたいといったときは、さすがに、ちょっと迷いましたよ。いわくのある店ですからねえ。しかし、あの事件のあと、借り手がなくて、困っていたんです。こちらも商売ですから、オーケイしました。こちらの若宮さんは、渋い顔をしてますがね」
と、笑った。
「必要な金は、全て払ったんですか?」
と、亀井がきいた。
「保証金など、きちんと、払って頂きました」
「小早川とは、前から、知り合いでしたか?」
と、十津川はきいた。
【译文】
“春山土地在汤河原是一家大公司,在车站周边持有出租楼、停车场等物产。公司总经理春山茂,嗯,也就是这个地方的一个大人物吧。”
若宫说道。
“是镇上的大人物啊。”
车站后面的店铺上面挂着“春山土地”的大型广告牌。
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经若宫介绍,十津川见到了总经理春山,这是一个四十多岁让人感觉年轻的男人。
谈话在总经理办公室进行。年轻的女事务员为他们倒了咖啡。
从总经理称呼“小某某”来看,这应该是附近熟悉的人家的女儿吧。
“似乎是一个很小的镇啊。”
十津川心想。
“站前大楼的事情”,春山说道:“应该说的是会所‘爱’对吧。小早川先生来到这里,说要经营会所‘爱’的时候,我确实是有些犹豫的。因为这家店有难言之隐呀。不过,那个事件之后,承租人就没有了,我正犯愁呢。我们是做买卖的,最终也就答应了。但是这位若宫先生,脸色就难看了。”
春山说着笑了起来。
“他支付了全部所需的资金了吗?”
龟井问道。
“保证金这些,都支付完毕了。”
“您跟小早川之前是认识的吗?”
十津川问道。
请老师看一下。
低头做事