【汤河原】【73】
と、春山が、小早川に、いった。
小早川は、「かまいませんよ」と、いってから、カウンターの中に入っていった。
「ビールは、冷蔵庫に入っているけど、飲みますか?」
と、小早川がいった。
「いや、私たちは、結構ですよ」
と、十津川は、いった。
「おれは、飲むよ」
と、小早川はいい、冷蔵庫から、ビールの小びんを取リ出し、コップに注いで、ぐいっと、飲み干した。
「今日は、なんで、店を見に来たんです?」
と、小早川は、煙草に火をつけてから、十津川にきいた。
「どんな店か、見たくて、春山さんにお願いしたんですよ」
と、十津川は、いった。
「刑事さんが、クラブに興味があるとは知らなかったな」
と、小早川は、皮肉をいった。
「この店は、誰にやらせるんです?」
と、春山がきいた。
「小雪にやらせようと思っているんだ」
と、小早川はいった。
「小雪って、芸者の?」
「ああ。六年前なら、いろんな女を知ってたんだが、今は、小雪しか知らないんでね」
と、小早川は、いった。
「失礼だが——」
と、十津川が、口を挟んで、
「この不景気の時、熱海と湯河原の両方に、店を出して、うまくいくでしょうかね?」
「なぜ、そんなことを、心配するんですか?」
【译文】
春山对小早川说道。
小早川说道:“没关系”,说完走进柜台里面。
“冰箱里放着啤酒,你们要喝吗?”
小早川说道。
“不,我们就不用了。”
十津川说道。
“我要喝一杯。”
小早川说着从冰箱里拿出一小瓶啤酒倒在杯里,咕咚咕咚地喝完了。
“今天为什么来看店呢?”
小早川点上烟,问十津川。
“我们想看看这是一家什么样的店,就麻烦了春山先生。”
十津川说道。
“我还不知道刑警了对会所感兴趣啊。”
小早川讽刺道。
“这家店让谁来管理?”
春山问道。
“我要让小雪来管理。”
小早川说道。
“小雪,是艺伎对吗?”
“是的。如果是六年前的话,我认识很多女人,但现在只认识小雪。”
小早川说道。
“不好意思——”
十津川插嘴道。
“这样不景气的时候,在热海和汤河原两个地方开店,会顺利吗?”
“为什么会担心这个?”
请老师看一下。
低头做事