【汤河原】【74】
小早川は、また、皮肉な眼つきをした。
「いろいろと聞くと、心配でね」
と、十津川は、いった。
「本庁の刑事が、おれのことを、心配しているとは、とても思えないんですがねえ」
「儲からないとわかっていて、わざと、二つの店を出すんじゃないのかな?」
「持って廻ったいい方だなあ。要するに、本当の目的を教えろというわけでしょう?」
小早川は、じろりと、十津川を見て、いった。
「やっぱり、目的は、他にあったわけですか?」
「そうはいってぃませんよ」
「嫌がらせだといってぃる人もあると、聞きましたがね」
と、十津川は、いった。
「別に、否定はしませんよ」
と、小早川は、いった。
「六年前の事件の時のことを、まだ根に持っているということですかね」
「どんどん空想をふくらませていくんですね。そんなに疑うのなら、ここへ遊びに来てください。酒を飲みながら、しっかり観察したらわかるんじゃありませんか」
小早川は、笑いながら、いった。そのことが、逆に十津川の確信を強くさせた。
(こいつは、何か企んでる)
3
また一人、入って来た。
若い女だった。
四人も店内にいることに、びっくりした顔で、
「近くに来たら、ビルの五階に明りがついていたんで」
と、小早川に、いった。
【译文】
小早川又投来了讽刺的眼神。
“我听说了很多情况,担心你。”
十津川说道。
“我根本没过到总厅的刑警会担心我啊。”
“是不是明知道不赚钱却故意开这两家店呢?”
“真是绕圈子的说法啊。总之就是要诉你我真正的目的呗?”
小早川瞪着十津川说道。
“也就是说目的果然不是开店本身而是其他对吗?”
“我可没这么说。”
“我听有人说你这是在故意找别人的不自在。”
十津川说道。
“我并不否定。”
小早川说道。
“也就是你还对六年前事件发生的时候耿耿于怀。”
“你的幻想越来越多了。如果你那么怀疑的话,就请到这里来玩。一边喝着酒一边好好地观察不就知道了吗?”
小早川笑着说道。但这反而让十津川更加确信了。
“这家伙一定在计划着什么。”
3
又来了一个人。
一个年轻女人。
她对于店里有四个人在感到吃惊,于是对小早川说道:“我走到附近看到五楼灯亮所以来看看。”
请老师看一下。
低头做事