【汤河原】【78】
と、小早川は、いった。
「君自身のことを聞いてるんだ。君は、無実なのかね?」
亀井が、語気を強めてきいた。
「もう答えたよ。囚人の九十パーセントは、自分を無実だと思っているんだ」
「君も、その九十パーセントの中に入っているわけだな?」
「おれも囚人だったからね」
「それで、君は、今、復讐をしているんだ。石を投げて、脅してだ」
「よしてくれよ」
と、小早川は、小さく手を振って、
「おれが、誰を脅してるというんだ? おれは、亡くなった芸者の偲ぶ会をやった。誰も脅してなんかいないぜ。今度は、熱海と湯河原で、クラブをオープンする。おれとしたら、不景気で青息吐息の温泉町が、少しでも活気を取り戻してくれたらいいなと思って、有り金をはたいて、店を出したんだ。感謝して貰ってもいいと思っているくらいだよ」
と、声を大きくした。
「そのなけなしの金の出所も、はっきりして貰いたいんだがね」
と、亀井が食いさがった。
「また、その話ですか」
と、小早川は、大げさに肩をすくめて、
「前に答えたでしょう。競馬で儲けたんだと」
「競馬って、そんなに儲かるものなのかね?」
亀井がいうと、小早川は笑った。
「刑事さんは、バクチをやったことがないでしょう?競馬もね。だから、わからないんだ。競馬で、全財産をすってしまう奴もいるが、競馬で家を建てる奴もいるんだよ。それがバクチなんだ」
【译文】
小早川说道。
“我是在问你自己的情况。你是被冤枉的吗?”
龟井加强了语气。
“我已经回答过了。百分之九十的囚犯都认为自己的被冤枉的。”
“你也是那百分之九十是吧?”
“因为我曾经也是囚犯啊。”
“所以你现在要复仇。扔下石头,威胁别人。”
“别这么说。”
小早川微微的摆手说道。
“我威胁谁了?我给去世的艺伎举办了追思会。也没有威胁谁啊。现在我要在热海和汤河原开设会所。对于我来说,这个萧条的一筹莫展的温泉镇如果能恢复一点活力就好了,所以把手头的钱拿出来开店的。我都觉得你们应该感谢我才对啊。”
小早川提高了说话的声音。
“那笔有限的资金的来源请你解释解释。”
龟井不罢休地说道。
“又是那话题吗?”
小早川大幅度地耸了耸肩膀。
“我之前不是说了吗?是赛马赢的钱。”
“赛马?能赚那么多吗?”
龟井说道。小早川笑着说道:“刑警先生你不赌博吧?也不玩赛马吧。所以你就不知道了。有人因赛马败光了全部家产,有人因赛马发家致富。这就是赌博。”
请老师看一下。
低头做事