【汤河原】【90】
健康保険証の写しも、指紋も、のっていた。
「小田原の人間か」
「二十六日にふらりと入って来ましてね。湯河原へ遊びに来たんだが、財布を落としてしまった。これを預かって欲しいといって、無造作に、腕にはめていた腕時計を外したんです。別に、不審な点はありませんでしたがねえ」
と、川原は、いう。
「だが、熱海で盗まれた腕時計だよ」
と、若宮は、いった。
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腕時計と、台帳のそのページのコピーを預かって、若宮たちは、派出所に戻った。
泉巡査に、腕時計を、熱海署に持って行かせ、台帳のコピーは、小田原署へ送った。
翌日の午前中に、問題の健康保険証は、紛失したものだという返事がきた。午後には、
指紋の照合の結果が出た。不鮮明なため、照合できなかった、というのである。
若宮は、七楽の主人の証言から、犯人の似顔絵を作成した。
絵には、自信があった。
その似顔絵は、熱海署にも送られた。
「どもう、気になるな」
若宮は、腕組みをして、壁にかかった地図を見つめた。
湯河原と熱海の地図である。
「何がですか」
と泉巡査が、きく。
「車上荒しが始まったのが、一ヶ月前だが、その頃、例の男が帰って来ているんだよ」
「例の男って?ああ、小早川のことですか」
「そうだよ」
【译文】
上面还有健康保险证的副本,以及指纹信息。
“是小田原这个人吗?”
“二十六日,他随意地走进来。他是来汤河原玩的,但是钱包丢了。他说想寄存这个东西,然后自然地把戴在手上的手表取下来。并没有特别可疑的地方。”
川原说道。
“但这是在热海被盗的手表。”
若宫说道。
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暂时保管了手表和台账的那一页信息,若宫他们回派出所了。
若宫让泉水巡查把手表送到热海署,自己把台账的复印件送到小田原署。
指纹比对结果出来了。由于不鲜明,所以无法比对。
若宫从七乐的老板的证言,画出了犯人的肖像画。
若宫对于画很有自信。
这幅画被送到了热海署。
“真的太在意了。”
若宫抱着胳膊,盯着挂在墙壁上的地图。
那是汤河原和热海的地图。
“发现了什么吗?”
泉水巡查问道。
“车上盗窃是从一月前开始的,那时候,那个男人已经回来了。”
“那个男人?哦,是小早川吗?”
“是的。”
请老师看一下。
低头做事