【汤河原】【93】
「しかし、小早川が、ただ、雪乃に感謝して、パーティを開いたなどと、誰も思ってやしないんだ」
と、若宮は、いった。
「じゃあ、何のための偲ぶ会だったんですか?」
「いやがらせだよ」
と、若宮は、いった。
「いやがらせですか」
「その証拠に、あの会の時、小早川は、熱海と、湯河原の有力者と呼ばれる人間に、招待状を出したんだが、その全員が、六年前の事件の時、警察に事情聴取を受けた連中なんだ。つまり、小早川を弁護しなかった人間なんだよ」
「それで、嫌がらせなんですか」
「そうだ」
[当日、殺された古木さんも、その中の一人だったんですか?]
と、泉が、きく。
「もちろん彼も、招待状を貰っていた」
「でもおかしいですね」
「何がだ?」
「あのパーティに招待された人たちは、誰も、参加しなかったんでしょう?」
「当たり前だ。顔を出したら、小早川に、六年前の嫌味をいわれるのが、わかってるから、参加なんかするものか」
「それなら、なぜ、古木さんは、あの日、あのホテルに行ったんでしょうか?」
と、泉巡査が、いった。
「それなんだよ。誰もが、不審を感じた。もちろん、おれもだ。なぜ、行ったんだろうとね。しかも、殺されてしまった。もっとも、あの日、同じ階で、他のパーティも二つ開かれていたから、そっちのパーティに参加するつもりだったのかも知れないんだがね」
【译文】
“不过,谁都不会认为这只是小早川为了感谢雪乃而举办的一场聚会。”
若宫说道。
“那么,这场追思会的目的是什么呢?”
“就是找茬啊。”
若宫说道。
“找茬?”
“我这么说的证据是,聚会当天小早川向热海和汤河原当地有头有脸的人物发出了邀请函,而这些人全部都是六年前事件发生的时候,被警察传唤接受调查的那帮人。也就是说,没有为小早川辩护的那些人啊。”
“所以,就是找茬对吗?”
“对啊。”
“那日当天,遇害的古木先生也就其中一员对吗?”
泉水问道。
“当然了,他也收到了邀请函。”
“不过很奇怪啊。”
“哪里奇怪了?”
“被邀请出席那场聚会的人都没去参加吧?”
“肯定了。他们清楚要是出席了,小早川会数落抱怨,所以怎么会参加呢。”
“这样的话,那为什么古木先生在那天去了那家宾馆呢?”
泉水巡查说道。
“是啊。谁都感到了其中的可疑之处。当然,连我也知道。要说他为什么去那里呢?并且还遇害了。不过,那天在同一层还有其他两场聚会在举办,也许他打算参加那边的吧。”
请老师看一下。
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本帖子最后于 2024/1/30 10:22:25 编辑 ]
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