名探偵シャーロック·ホームズ
事件File01 まだらのひも
1 おびえた女の人
ロンドンのベーカー街二二一番地Bにある、シャーロック·ホームズと、ぼく、ワトスンの部屋には、警察では取りあげてもらえない、なやみごとをかかえた人たちが、たずねてきます。
ホームズは、とくいの推理でなぞを解き、みんなを安心させたり、助けたりするのですが、なかには、とてもしんじられないような犯罪が、かくれていることがあります。
ある日の朝たずねてきた、女の人の場合が、そうでした。
「お助けください、ホームズさん。わたし、おそろしくてたまらないのです。姉のように、ある日とつぜん、死んでしまうのではないかと、心配でしようがないのです。」
その女の人は、体をふるわせ、おびえたようすで、いうのでした。
「まあ、落ちついてください」と、ホームズがいいました。
「朝早くに家を出て、二輪馬車に乗って駅まで行き、そこから汽車でロンドンまで来たのだから、きっとおつかれでしょう。」
「まあ、どうしてそんなことが、おわかりなんですか。」
女の人は、びっくりしていいました。ホームズはにっこりして、
「あなたが、はめていた手ぶくろには、鉄道のおうふくきっぷがはさまっていますし、左のそでには、七つもどろのはねたあとがついている。こんなふうによごれるのは、二輪馬車で馬をあやつる人の左にすわったときぐらいです。」
(つづく)
=
神探歇洛克·福尔摩斯
案件1 斑点带子
1 被吓坏的女士
伦敦贝克街221号B,是歇洛克·福尔摩斯和我——华生——的住所,那些被烦恼困扰、无法从警方获得帮助的人们会来此拜访。
福尔摩斯以他擅长的推理能力解开谜题,安抚人心、帮助别人。其中既有令人难以置信的犯罪,也有为人所不知的隐秘。
这天早上来访的女士的遭遇便是如此。
“求你救救我,福尔摩斯先生。我怕极了。我怕自己像姐姐一样,不知哪天突然就死了,却一点办法也没有。”这位女士说。她身体发抖,神情恐惧。
“请冷静一下。”福尔摩斯说。“你今天一早就出门了,先是坐两轮马车到火车站,然后乘火车到了伦敦,现在一定很累吧。”
“啊,这些事情你是怎么知道的?”女士惊讶问道。
福尔摩斯微微一笑,说:
“因为你戴的手套上还夹着往返的火车票,左边袖子上溅了七个泥点。这种污迹,通常是坐在双轮马车车夫左侧的时候沾上的。”
(待续)
[
本帖子最后于 2024/2/5 13:55:37 编辑 ]